研究課題/領域番号 |
21J15112
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
二重作 和代 (2021) 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)
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特別研究員 |
二重作 和代 (2022) 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2022年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | インドネシア / 地域文化 / 同胞意識 / 多民族 / 地方社会 / 生活史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、錫鉱山開発によって多民族地域となったインドネシアのバンカ・ブリトゥン州を事例に、人々が構築してきた、「民族」的な枠組みに縛られない独自の同胞意識を理解することを目的とする。上記の目的のために、現代の同州に着目し、州内外でどのようなコミュニティーのネットワークが形成され、地域文化の再構築に影響を与えているのか、また同州の多民族の包摂という特性が、歴史語りの中でどのように説明されるのか、さらに地域文化がどのように表象されるのかを検討する必要がある。そこで本研究では、地域住民の居住区域と移動、歴史の語られ方、商品化される地域文化に着目し、資料収集およびSNS分析、参与観察から明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度および採用延長期間の2023年度4月から9月末までは、それまでC0VID-19による国内外の移動規制等の影響を受け延期せざるをえなかった、インドネシアでの海外渡航調査を再開した。以下では、2022年度および採用延長期間の2023年度9月末までにおける研究実績を現地調査成果と併せて記す。 現地調査では主に、ジャカルタ、バンカ島(パンカル・ピナン、スンガイリアット、ブリニュ)、ブリトゥン島(タンジュン・パンダン、マンガル)で生活史の聞き取り調査および伝統儀礼などへの参与観察、資料収集を実施した。生活史の聞き取りでは、現代においては錫鉱山開発期に特徴的であった民族分断的な居住区域の名残は残りつつも、異なる民族が入り混じる居住区域が形成されてきたことが窺えた。さらに、実親によって異民族の家庭に養子に出されたり、異なる民族的出自をもつ異性との婚姻関係について語られ、錫鉱山開発が活発であったオランダ植民期から見受けられた異なる民族間による通婚と養子関係が、現代のバンカ・ブリトゥン州における民族間関係にも影響をもたらしていることが明らかになった。また、複数の民族が役割を担う伝統儀礼の実践とその歴史語りからは、当地における多民族の接合点として現代においても重要な意味を持ちうることが示唆された。これらは研究課題[a]地域住民の居住区域と移動および[b]バベルの歴史の語られ方に関連する。加えて、研究課題[b]バベルの歴史の語られ方および[c]商品化される地域文化に関して、国立図書館および錫博物館、民俗館、個人宅で地図資料や展示資料などの収集を行った。 これら研究成果の一部については、現地大学で報告発表を行ったほか、2022 年11月にみんぱく若手研究者奨励セミナーにて「多民族地域で文化を再創造する―インドネシア地方社会にみる民族寛容性と同胞意識の形成・共有―」として口頭発表を実施した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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