研究課題/領域番号 |
21J15859
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中北 麦 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 卵胞 / 霊長類 / 体外培養 / 遺伝子発現 / 種間比較 / transcriptome analysis / cross species analysis / folliculogenesis / ollicle culture |
研究開始時の研究の概要 |
近年小児・若年女性のがん根治患者の増加に伴い悪性腫瘍治療における妊孕性温存技術の重要性が増しており、小児・若年女性の卵巣の大部分を占める未成熟卵胞を成熟させる体外培養系の開発が求められている。この体外培養技術はマウスでは確立されている一方で霊長類では過去数十年に渡り開発が進まない難題であり、未成熟卵胞の維持・発育制御機構が齧歯類と霊長類で大きく異なることが強く推測される。 本研究では①卵胞構成細胞(卵子、性腺体細胞)の遺伝子発現動態を種横断的に解析し霊長類に特異的な卵胞発育制御因子を抽出し、②カニクイザル 未成熟卵胞の体外培養系を確立する ことを目的としている。
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研究実績の概要 |
ヒト・カニクイザル・マウスの生体内卵巣における卵胞、あるいは分離した二次卵胞を体外で培養し胞状卵胞相当に発育した卵胞から、卵母細胞および顆粒膜細胞を単離して単一細胞遺伝子発現解析を行なった。この過程で、マウス二次卵胞の培養法を改良して霊長類二次卵胞の培養を可能にした。 構築した遺伝子発現データセットを用いた解析から卵胞単離培養に必要な霊長類卵胞の添加因子を推定すると共に、in vivoとin vitroの遺伝子発現の相違性から培養系の改善点を抽出した。これらの解析結果から、今後同培養系の改善に取り組む予定である。 本研究において構築された3動物種、2細胞種の各卵胞発育段階における遺伝子発現データは様々な解析に応用可能である。例えば我々は、X染色体の転写活性の解析や、レトロトランスポゾンの発現解析を行い、哺乳類に共通する卵母細胞固有の特徴を描出した。現在本研究の要旨に関して論文投稿準備中であり、本研究は様々な研究課題において二次利用されうる良質で有用なデータセットを提供するものと期待している。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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