本研究では、ライディッヒ細胞特異的に鉄の取り込みを阻害したTfr1欠損(Tfr1cKO)マウスが生じる精子形成不全の原因究明および,それを応用した種雄牛選抜マーカーの探索を行う。鉄は、様々な酵素の補因子として働くことから、精子形成不全の原因は、ライディッヒ細胞における代謝異常であると考えた。そこで、代謝物を網羅的に解析するメタボローム解析により野生型(WT)マウスを用いて比較解析を行い、精子形成との関連を調べる。さらに,種雄牛不適合個体においてTfr1cKOマウスと同様に鉄不足が低繁殖性を示したかの割合を調べ,種雄牛選抜マーカーとして使用可能かを検討する。
|