本研究では、日常で鬱病の予兆として挙げられる主観的「おいしさ」の異変に気づくことができるメンタルヘルスケアデバイスを実現する。この実現には、人が飲食時に「おいしい」や「まずい」と知覚する情動である主観的「おいしさ」の定量計測技術と提示技術が必要である。ところが過去の研究では、主観的「おいしさ」を知覚した強度を含めた定量化を実現できておらず、口の中で飲食品を回す際に時々刻々と変化する主観的「おいしさ」を的確に提示するに至っていない。そこで、本研究では人の情動が反映される表情情報を用いた主観的「おいしさ」定量計測技術と提示技術の確立を目指す。
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