研究課題/領域番号 |
21J40162
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
新津 藍 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2021-07-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膜タンパク質デザイン / 分子動力学計算 / ペプチド化学 / 合成生物学 / 膜タンパク質設計 |
研究開始時の研究の概要 |
膜タンパク質は折り畳まれて細胞膜中で立体構造をとることで機能を発現できる。したがってこの折り畳み機構を理解することが膜タンパク質の機能解明に重要となる。ここで天然タンパク質の高分解能構造解析に加えて近年注目されているのが、人工タンパク質の設計・ 構造解析を行うことで、私たちのタンパク質の折り畳み機構の理解を検定するアプローチである。そこで本研究では、未だ黎明期にある膜タンパク質の人工設計法の確立を目指し、分子動力学計算、人工ペプチドの設計、合成、実験的計測による機能・ 構造分析を融合し、最も基礎的な膜タンパク質構造である膜ペプチド会合体のゼロからの設計に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究は分子動力学計算を利用した膜貫通αヘリックスペプチド会合体の新しい設計法開発を通し、脂質二重膜内のαヘリックス会合メカニズムを解明することを目的とする。2つの研究プロジェクト(1:分子動力学計算による人工設計膜貫通ペプチドの自己会合過程の解析、2:計算を利用した膜貫通αヘリックスペプチド会合体のde novo設計)を通して、αヘリックス相互作用を基礎とした人工膜タンパク質のde novo設計法の確立と新規膜貫通ペプチド会合体群の創製を目指す。 2022年度には、プロジェクト1では事前検討で得られたコイルドコイルペプチドチャネルについて、膜電位存在下でのペプチド会合体の分子動力学計算を実施した。計算したトラジェクトリを分析してイオン電流を見積もり、計算に用いた力場の影響を考慮して補正を行うと、一分子チャネル電流測定で得られた実験値との整合性があることを確認できた。また研究の新たな展開として天然変性領域とαヘリックスを含むタンパク質の分子動力学計算による構造モデリングを行い、共著者として国際誌へ研究成果を発表した。プロジェクト2では新しい構造モチーフについて2量体、3量体ペプチドの候補配列を設計し、脂質二重膜中での構造モデリングと分子動力学計算による構造安定性の検討を実施した。計算は異なる脂質について実施し、構造への影響を予測するための解析を行った。今後、これらの配列の分子動力学計算によるより詳細な構造予測と実験による検証を進めることで新しい構造モチーフに基づくペプチド会合体の創製へつながると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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