• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

応用倫理学における分析ツールとしての思考実験と倫理的意思決定法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00005
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01010:哲学および倫理学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

眞嶋 俊造  東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (50447059)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
キーワード応用倫理学 / 思考実験 / 倫理教育 / 倫理的意思決定法 / 専門職倫理 / 研究倫理 / 倫理学
研究開始時の研究の概要

本研究の概要は、応用倫理学研究における思考実験の有用性を検証し、思考実験が提示する倫理問題を分析・解決するための手段としての倫理的意思決定法のあり方を探求することにある。具体的には、①応用倫理学研究における思考実験の有用性の検証、②思考実験が提示する倫理問題を分析・解決するための倫理的意思決定法の検討、③倫理的意思決定法を用いた、思考実験が提示する倫理問題の分析・解決のあり方の提示を行う。

研究実績の概要

本研究の目的は、研究課題にあるように、応用倫理学における分析ツールとしての思考実験と倫理的意思決定法の研究である。
当該年度においては、倫理ジレンマが生じる仮想事例の新たな開発、また既に開発した仮想事例の精緻化を行うとともに、倫理的意思決定法の精緻化を行った。
新たな仮想事例の開発においては、業界を問わずオフィスであればどこでも起こる可能性のある倫理ジレンマの状況に焦点を当て、より汎用性のある事例を開発することができた。これらの事例は専門職倫理ならびに職業倫理教育一般に用いることができ、各種授業ならびに研修での実践を行った。具体的には、決定的証拠があるわけではないのだが、状況として疑義が生じるような場面設定を行うことにより、より多くの問題解決への経路を提示できる可能性を示すことができた。また、既に開発した事例については、より精緻化した倫理ジレンマ解決に向けた倫理的意思決定法とのすり合わせを行うことで、倫理問題を先鋭化することができた。
倫理的意思決定法については、チャートの運用法について詳細な説明を付すとともに、問題解決に向けた映画のシナリオを書くという比喩のもと、より身近で使い勝手のよいものにバージョンアップすることができた。特に、ステークホルダーの特定と、取りうる行為のリストアップについては、チャートの運用にあたり飛躍的な改善を見ることができた。このチャートもまた各種授業ならびに研修での実践を行い、受講者からのフィードバックをもとに更なる精緻化を行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度においては、前年度までの研究進捗の遅れを取り戻すべく、倫理ジレンマが生じる仮想事例の新たな開発、また既に開発した仮想事例の精緻化を行うとともに、倫理的意思決定法の精緻化を行うことができた。特に、当該年度後半よりRAを雇用することにより、研究補助と仮想事例や倫理的意思決定法のチャートについての十分なフィードバックを得ることができたことが大きな理由の一つとして考えられる。
既に「概要」で述べた通り、新たな仮想事例の開発においては、業界を問わずオフィスであればどこでも起こる可能性のある倫理ジレンマの状況に焦点を当て、より汎用性のある事例を開発することができた。これらの事例は専門職倫理ならびに職業倫理教育一般に用いることができ、各種授業ならびに研修での実践を行った。具体的には、決定的証拠があるわけではないのだが、状況として疑義が生じるような場面設定を行うことにより、より多くの問題解決への経路を提示できる可能性を示すことができた。また、既に開発した事例については、より精緻化した倫理ジレンマ解決に向けた倫理的意思決定法とのすり合わせを行うことで、倫理問題を先鋭化することができた。
倫理的意思決定法については、チャートの運用法について詳細な説明を付すとともに、問題解決に向けたシナリオを書くという比喩のもと、より身近で使い勝手のよいものにバージョンアップすることができた。このチャートもまた各種授業ならびに研修での実践を行い、受講者からのフィードバックをもとに更なる精緻化を行うことができた。
上記内容から判断するに、現在までの進捗状況は概ね順調であると考える。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策は、基本的にはこれまでと大きく変わる所はないが、本研究の成果を発表するために論文の執筆を進めるとともに、研究代表者が第一編者を務めた『人文・社会科学のための研究倫理ガイドブック』の改定を視野に入れて研究を進める。この目的を達成すべく、各種の授業や研修で倫理ジレンマの仮想事例と倫理的意思決定法を実践し、そこでのフィードバックをもとに更なるブラッシュアップを図る。また、さらなる需要に対応すべく新たな事例の開発を行う。
2023年度末にてRAの雇用が終了したが、既に十分な研究補助とフィードバックを受けているので、今後の研究の進捗に大きな影響はないことが見込まれる。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Valentin Muresan: Network Builder and Opportunity Creator2021

    • 著者名/発表者名
      Shunzo Majima
    • 雑誌名

      Actiune si Ratiune: In memoriam Valentin Muresan

      巻: 1 ページ: 331-335

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際共著
  • [学会発表] Playing Devil’s Advocate: Arguing Moral (Im) permissibility of Russia’s Military Invasion against Ukraine2022

    • 著者名/発表者名
      Shunzo Majima
    • 学会等名
      19th International Scientific Conference of the ISBC
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi