研究課題/領域番号 |
21K00048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河崎 豊 東京大学, 附属図書館, 助教 (70362639)
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研究分担者 |
藤永 伸 京都光華女子大学, 付置研究所, 研究員 (70209071)
名和 隆乾 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 講師 (20782741)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ジャイナ教 / アーヴァッサヤ・ニッジュッティ / 瞑想法 / インド思想 / 瞑想 / カーヤ・ウトサルガ / 印度哲学 / 仏教学 / 瞑想論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は,ジャイナ教の瞑想論で重要な位置を占めながらも等閑視されてきたカーヤ・ウトサルガ(身体放棄行)について,まとまった情報を持つ最初の文献である『アーヴァッサヤ・ニッジュッティ』を中心に,世界に先駆け以下の総合的研究を行なう. 1.『アーヴァッサヤ・ニッジュッティ』及び関連文献に基づくカーヤ・ウトサルガの解明 2.『アーヴァッサヤ・ニッジュッティ』前後のジャイナ教文献に基づく同実践法の解明 3.仏教やヨーガ学派におけるカーヤ・ウトサルガに類する瞑想法との比較研究 4.現代の白衣派ジャイナ教テーラーパント派が開発したプレークシャー瞑想におけるカーヤ・ウトサルガの検討
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研究実績の概要 |
本研究課題は、ジャイナ教瞑想論において重要な位置を占めながらも研究史上等閑視されてきた、カーヤ・ウトサルガ(「身体の放棄」:不動で一定の姿勢を保ち、瞑想を保つ行)について、まとまった情報をもつ最初の文献である『アーヴァッサヤ・ニッジュッティ』(以下AvN)第19章を中心とした総合的な研究である。最終年度である令和5年度は以下のことを行った。 1. 前年度に読了したAvN第19章の訳稿の見直しを、4月からおおむね月に1回のペースで行い、並行関係にある諸資料の抽出を再度行った。また説話文献におけるカーヤ・ウトサルガの用例調査として、空衣派の説話文献『ブリハットカターコーシャ』の調査を前年度に引き続き行い、すべての調査を終了した。 2. 代表者は9月に開催された日本印度学仏教学会および10月に開催されたジャイナ教研究会で、カーヤ・ウトサルガに関する研究発表を行った。 3. 分担者の名和隆乾はパーリ仏教聖典における「カーヤ」の用例を検討し、その成果を上の日本印度学仏教学会で発表した。その内容は『印度学仏教学研究』72巻で掲載された。また分担者の藤永伸は中世のジャイナ教教理書であるヘーマチャンドラ作『ヨーガシャーストラ』に現れるカーヤ・ウトサルガの内容を検討し、その成果を Bulletin of the Institute of Shin Buddhist Culture 32号に公表した。 4. 本研究課題の総合的な成果として、AvN第19章の訳注研究を中心とした報告書『Kayotsarga研究資料集』を刊行した。
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