研究課題/領域番号 |
21K00160
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
|
研究機関 | 山梨県立博物館 |
研究代表者 |
近藤 暁子 山梨県立博物館, 山梨県立博物館, 学芸員 (80574152)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 木喰 / 行道 / 自身像 / 木食 / 造仏聖 / 地方仏 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、いまだ不明な点の多い近世遊行聖の中でも、特に木食戒を修する木食僧が行う造仏活動について、作例の造形的特色を考察することにより、彼らが信仰対象である「仏」をどのような意識をもって自身の中でとらえ、造像という表現によって具体化していたかについて、美術史的観点から解明することを目的としている。そのため、作例を多く残した木喰行道に着目し、さらに「仏」と「自身」との間にどのような関係性を構築していたかを反映した可能性の高い自身の姿を造形化した「自身像」を対象とする。現存作例(15躯)の現地調査を中心に、必要に応じて広い地域や分野の研究者に協力を仰ぎながら柔軟な研究活動を展開していく。
|
研究実績の概要 |
今年度は、広く現地調査を進めていくにあたり、木喰行道の「自身像」や同時代の「自身像」について、過去の研究論文等から、事前に必要な情報収集・情報整理を進め、調査計画に反映させることを心掛けた。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で現地調査に反映させることはできなかったが、次年度以降は整理結果を踏まえた現地調査を実施し、さらなる情報収集に努めたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属の業務の増加により十分な研究活動の確保が難しく、特に同時代の「自身像」に関する情報収集・検証等の整理が滞っている。また新型コロナウイルス感染症の影響により、県外に所在する作品の現地調査を実施することができず、必要な機材調達や調査計画が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き、行道の自身像ならびに同時代の「自身像」に関する情報収集・検討整理を進め、現地調査の実施に努める。さらにその結果から、行道の宗教意識がどのように造形的特色に反映されているかを検討し、将来的に論文等で広く成果を公表できるよう努める。
|