研究課題/領域番号 |
21K00167
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
|
研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
小林 亜起子 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (00618275)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | フランスの王妃 / マリー・レクザンスカ / マリー・アントワネット / ヴェルサイユ宮殿 / 絵画装飾 / タピスリー / ゴブラン製作所 / 王立ゴブラン製作所 / 王妃の間 / 肖像画 / 室内装飾 / ベルサイユ宮 / パストラル / 絵画趣味 / 田園趣味 / 18世紀フランス / 18世紀フランスの王妃 / ブルボン朝 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近世フランスの王妃の表象をめぐって、まずは18世紀ブルボン朝の王妃マリー・レクザンスカとマリー・アントワネットに対象を絞り、主に王妃の肖像が形作るイメージと、ヴェルサイユを中心とする宮殿内の王妃の私的空間を飾った絵画と建築装飾が作り出すイメージを読み解き、その特質を明らかにするものである。
|
研究成果の概要 |
本研究は、18世紀の王妃マリー・レクザンスカとマリー・アントワネットの表象をめぐる総合研究である。王妃のイメージ形成に関わる先行研究のなかで、これまで看過されてきた一連の肖像画とともに、ヴェルサイユ宮の王妃の内殿を飾る絵画装飾について、美術史学的見地から調査研究を行った。これらの研究成果は、近世フランスの王妃をめぐる表象研究の出発点として16、17世紀の王妃のイメージ研究へと展開可能な萌芽研究として位置付けられ、フランス王権表象の包括的理解に寄与するものとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世フランスの王権表象研究は、芸術家が生み出した王のイメージ分析に重きが置かれ、王妃の表象については十分な関心が払われてきたとは言いがたい。そこで本研究では、18世紀の二人の王妃をめぐる表象について、美術史的な視点に基づく調査分析を行った。そこで得られた知見は、これまで断片的にしか扱われてこなかった近世フランス王妃の表象研究の進展に寄与するとともに、フランスの王権表象に対する総合的理解の深化に資するものとなった。その国際的・学術的意義を考慮し、研究成果は欧語論文で発表された。
|