研究課題/領域番号 |
21K00186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
勝木 言一郎 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 特任研究員 (50249918)
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研究分担者 |
中川原 育子 名古屋大学, 人文学研究科, 助教 (10262825)
荒木 臣紀 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 上席研究員 (20537344)
谷口 陽子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40392550)
高嶋 美穂 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 特定研究員 (80443159)
岩田 朋子 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80469204)
宮田 将寛 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 専門職 (90737503)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大谷探検隊将来品 / 西域 / 敦煌 / トルファン / クチャ / ホータン / シルクロード / 中央アジア / 大谷探検隊 / ドイツ・トルファン探検隊 / アスターナ / 甘粛省敦煌莫高窟 / キジル石窟壁画 / ドイツ・トルファン探検隊将来品 / 新疆ウイグル自治区 / 壁画 / 如来坐像 / 千仏図 / テラコッタ / 模写 / ストゥッコ / 西域美術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、東京国立博物館が所蔵する大谷探検隊将来品を中心に西域美術コレクシ ョンを再評価することにある。 これらの多くは受入当時のまま、作品の主題や製作年代が更新されずに今日に至っている。実際、海外の西域美術コレクションや中国の石窟芸術に関する研究が進んでいる中にあって、その懸隔はあまりにも大きい。 そこで本研究は、図像学や様式論などの従来の美術史的な方法を踏まえながら、蛍光X線分析による彩色材料の特定、ELISA法による膠着材の特定、高精細X線CTスキャンによる塑像の製作技法の解明など、近年、進展が著しい文化財科学による分析技術を駆使し、西域美術コレクションの見直しを図りたい。
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研究成果の概要 |
まず東京国立博物館が所蔵する大谷探検隊将来品を調査し、作品の主題や来歴を特定した。出光美術館、根津美術館、平山郁夫シルクロード美術館などでも西域美術コレクションを調査し、散逸した大谷探検隊将来品の一部であると判断した。西域美術模写作品も調査し、原本の所蔵先を特定し、作品の主題を解明した。つぎに彫刻作品に対し、蛍光X線分析によって材料を特定するとともに、高精細X線CTスキャンによって、内部構造、製作技法、修理過程、製作技法などが明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東京国立博物館は、大谷探検隊将来品のほか、ペリオ探検隊将来品、ドイツ・トルファン探検隊将来品の一部、そして大英博物館やギメ東洋美術館、ベルリン美術館、韓国国立中央博物館が所蔵する西域美術の模写作品を所蔵する。これらの作品に関する主題、材質、製作技法、来歴などが特定された学術的意義は極めて重要である。また大谷探検隊将来品の一部が東京国立博物館以外の日本の美術館や博物館、個人コレクターのコレクションの中に確認できたことも特筆に値する。
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