研究課題/領域番号 |
21K00195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東北生活文化大学 |
研究代表者 |
鶴巻 史子 東北生活文化大学, 美術学部, 教授 (90792896)
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研究分担者 |
鈴木 専 東北生活文化大学, 美術学部, 教授 (90865081)
北折 整 東北生活文化大学, 美術学部, 教授 (70195246)
加藤 理 文教大学, 教育学部, 教授 (20383466)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 伝統工芸品 / こけし / 生活文化 / 赤外線撮影画像 / 加速器質量分析 / 炭素年代測定 / 遠刈田系 / Kokeshi / 赤外線画像 / 放射性炭素年代測定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、こけしを広い視野で捉え、歴史的調査・美術的検証、科学的分析の3つのアプローチによって、こけしの発祥や初期の実態を実証するものである。こけしを起点とした地域の独自性を見える化し、こけしがどのように発展していったのか、制作者間の繋がりを探りながら、当時の文化観を明らかにしていく。研究対象は、宮城県仙台市の郷土玩具や信仰人形との繋がりが深い遠刈田系こけし(産地:宮城県刈田郡蔵王町)である。複数の領域からこけしに迫ることによって、いまだ推測の域を出ないこけし研究を推進し、地域文化の矜恃を高めるものである。
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研究実績の概要 |
本年度も申請書記載のように、歴史調査のチームと美術調査のチームでそれぞれ研究を遂行した。各チームの研究内容と成果は随時共有した。 歴史調査のチームは、こけし誕生当時の宮城県の人々の生活文化の一端について探った。遠野でおしらさまについて調査し、仙台市のおひなっこや、本郷だるま店で聞き取り調査を実施し、こけしのルーツの探求に努めた。 美術調査のチームは、昨年度に引き続き、古い遠刈田系こけしについての調査を進めながら、可視光線と赤外線によるマルチアングル撮影を行った。初年度に撮影したデータを確認し、美術検証を行う上で不足しているデータを取得するために、追加撮影を行った。デジタルデータを編集し、そこから展開図を作成した。美術検証に必要な全デジタルデータを揃えた。また、モニター環境を整え、模様をより細密に観察し、美術検証を行った。 材料年代の科学的分析を行うための対象を選定し、本体に与える影響を最小限に留められるよう検討を重ね、加速器質量分析(炭素年代計測)を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度に実施された新型コロナウイルス感染症まん延防止等の緊急事態措置や、学内の行動指針による制限により、次年度に見送った遠方での調査を今年度に実施したため、令和4年度に予定していた調査の一部ができなかったことによる。 美術調査のチームも同様に、昨年度実施できなかった撮影分を今年度に行ったが、令和4年度に達成すべき課題である美術検証は七割以上、炭素年代計測は終えている。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、歴史調査のチームはこけしにまつわる語源を中心に調査し、それを補足するものとしてこけしの形態をみていくことで、こけし発祥のルーツに迫り、研究成果をまとめる。 美術調査のチームは、美術検証と科学的分析を行い、研究成果を研究報告書(図録冊子)にまとめる。仙台こけし洞(宮城県)、三春町歴史民族資料館(福島県)、西田記念館(福島県)、カメイ美術館(宮城県)と連携して、研究成果報告会を開催する。
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