研究課題/領域番号 |
21K00214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
大西 秀紀 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 客員研究員 (60469111)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 内外レコード / タイヘイレコード / SPレコード / 78rpm / シェラック / ディスコグラフィ / ニットーレコード / 大日本蓄音器 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国で製造・発売されたSPレコードの全貌は未だ明らかになっていない。当該研究はその情報の欠落を埋めるべく、大正-昭和期に関西系レーベルの一翼を担った内外レコードの全期間(1924-1930)と、タイヘイレコードの第一回発売(1930)から、戦時下の企業統合政策によりキングレコード(富士音盤)に統合されるまで(1942)の網羅的なディスコグラフィを制作するものである。
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研究実績の概要 |
近年研究領域のさまざまな分野において、音声資料への関心が高まっている。ただ我が国で製造・販売されたSPレコードの全貌は未だ明らかになっていない。音声資料を諸研究に供するには、まだまだ基礎資料が不足しているのが現状である。この状況に応えるべく、報告者は過去に東洋蓄オリエントレコード、日蓄オリエントレコード、ニットーレコード、ナショナルレコードといった関西系レーベルのディスコグラフィを作成したが(日蓄オリエント、ニットー、ナショナルについては公開準備中)、当該研究では大正‐昭和期に同じく関西系レーベルの一翼を担った内外・タイヘイレコードの網羅的なディスコグラフィ制作を目指している。これにより大正‐昭和期の関西系レーベルから発売されたSPレコードのかなりの部分を明らかに出来る。 SPレコードのディスコグラフィを作成するには、レコード会社が発行した新譜案内である月報や総目録が必要であり、月報が揃っていればそのレーベルについての書誌的な調査はほぼ解決できると言っても過言ではない。ただこれらの資料はレコード店の店頭で無料配付されたチラシのような消耗品で、書籍のように後世のために保存されるようなものではない。したがって現代においてこれらを網羅的に収集することは非常な困難を伴う。報告者はこれまで個人的に収集した月報・総目録等に加え、新聞・雑誌に掲載された広告からの情報に基づき、網羅的なディスコグラフィを現在作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
報告者は過去に①「東洋蓄音器(オリエントレコード)の社史調査とディスコグラフィの作成(2012年4月1日~2016年3月31日)」②「ニットー、ナショナル、日蓄オリエント各社のディスコグラフィ作成 (2017年4月1日~2022年3月31日)」の2つの基盤研究(C)の助成研究を行ったが、当該年度ではこれらの研究成果をさらに充実したかたちで公開すべく、まず①に関する論文執筆に時間を割いた。 https://www.arc.ritsumei.ac.jp/download/ar/ar23-2/02/ar23-2-02ho.pdf また②に関しても、研究期間は終了したが、期間内に集められなかった新たなデータをディスコグラフィに反映させるべく作業中である。 以上のような状況で、当該研究以外に時間を割かざるを得ない結果となった。
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今後の研究の推進方策 |
当該研究において、当初はデータ入力作業にアルバイトを雇用する予定だったが、長引くコロナ禍の下ままならぬことが多く、結局のところ一人でこなさなければならなかった。ただ上記「理由」で述べた過去の助成研究に対する追加作業はほぼ落ち着いたと考えられるので、今後は寸暇を惜しんで当該研究を推進したい。
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