研究課題/領域番号 |
21K00219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 名古屋音楽大学 |
研究代表者 |
森 雅史 名古屋音楽大学, 音楽学部, 教授(移行) (50767663)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 音声 / 声楽j / 音声可視化データ / 声楽 / クラシック音楽 / オペラ |
研究開始時の研究の概要 |
歌唱の際、本人の歌声が実際にどのように第三者に聴こえているかを客観的に理解させることは、声楽指導の上で困難かつ、技術向上の為の要となる大きな課題である。学習者の歌声を可視化したデータに変換し、指導の際に比較・分析し共有出来れば、教える側と教わる側の相互理解も深まり、具体的な技術的改善点も挙げやすくなる。可視化データを活用する事は、リモート環境下での指導成果向上も大いに期待でき、海外の指導現場との円滑な連携の可能性も有している。本研究は三年間に渡り、西欧における伝統的な指導法の音声可視化による裏付けを行いながら、日本人学習者に向けた合理的な指導法と指導環境の体系化を目的とする。
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研究成果の概要 |
声楽学習者が客観的に聴けない自身の歌声を、可視化した自身の音声データを用いて学ぶことで、個人差はあるものの効率的な声楽学習に有用性が認められた。この音声可視化システムは日本舞台音響家協会でも取り上げられている。 またSPレコードに残る歌唱技術の考察と分析を伴った鑑賞指導が声楽学習者の学習理解に少なからず影響を与える事が本研究の遂行途中で明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発声する本人の歌声が実際にどのように第三者に聴こえているかを客観的に理解させることは、声楽指導の上で困難かつ、技術向上の為の要となる大きな課題である。可視化した音声データを歌唱指導に用いる事で、普段聴覚を中心とした各々の感覚を抽象的なイメージに頼りがちな学習者の音声への理解や印象に大きな影響を与える事が確認出来た。歌声は、口だけでなく頭頂部や胸部、背面など実際には様々な方向に響いており、逐一音声を可視化することで実際の歌声と本人の感覚的な齟齬を客観的に理解することに大きく役に立ち、効率的な技術習得に繋がることが確認できた。以上は、今後の声楽学習の新たな可能性として応用に値するものと考える。
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