研究課題/領域番号 |
21K00227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
高橋 誠一 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (90249144)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 漆工芸 / 会津鉄錆塗 / 勇介塗 / 錆絵 / とんとん錆 / 会津漆器 / 高岡漆器 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、漆工芸の種々技法の中で独特の味わいを持ち優れた表現を有するにも拘わらず、明確な記録が残されてなく、低い評価にとどまっている「会津鉄錆塗(あいづてつさびぬり)」「勇介塗の錆絵(ゆうすけぬりのさびえ)」について技法、技術、材料、人をデータベース化し、技法の再評価を行う。さらに、他の漆工芸技術とは一線を画す独特の風合を、現代社会に活用するための新たな手法開発を目指し研究制作し、社会に対して広く展開を図る。
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研究実績の概要 |
1年を通して研究課題「伝統技法「会津鉄錆塗」「勇介塗の錆絵」 技術記録の作成及び活用法の研究」の活用法の研究として、「とんとん錆」を使った表現法の研究を行っている。研究成果発表として、個展「高橋誠一の漆造形-染む漆と見守る猫-」を石川県金沢市のギャラリートネリコにて8月19日から27日まで開催した。 また9月12日から15日に、研究対象としている「会津鉄錆塗」の生産地の福島県会津若松市に出張し、当該技法の卓越した技術者である小松茂夫氏の工房、福島県ハイテクプラザ会津若松支所、会津大学短期大学部、福島県立博物館を訪問し、資料、情報収集を行った。 9月の出張時に約束の取れた小松茂夫氏による技術指導、福島県立博物館の収蔵物品の熟覧、加えて漆器商店鈴木屋利兵衛の収集品熟覧の為、3月25日から29日に再び会津若松市に出張した。技術指導を受けるということ、収蔵品、収集品の熟覧を行うということで、映像、画像記録の撮影を行った。撮影助手として本学助教の小泉巧氏に同行して貰った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
技術記録の作成については、会津漆器と高岡漆器のそれぞれ卓越した技術者1名づつを予定しているが、コロナ禍もあり伸び伸びになっていたが、やっと会津の小松茂夫氏の取材が出来た。技術指導時の映像資料に加え、博物館収蔵品と商店収集品の画像資料が手に入ったので、会津に関しては、まとめの作業に入ることになる。高岡に関しては、一度ご挨拶程度の取材をさせて貰ったのみで止まっている。 活用法の研究については、造形材としての表現研究を行っているので、このまま着実に進めて行きたく思っている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、やり残している高岡漆器「勇介塗の錆絵」の卓越した技術者に対する取材を進めていく。 活用法の研究については、造形材としての表現研究を行っているので、このまま着実に進めて行きたく思っている。
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