研究課題/領域番号 |
21K00260
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
逢見 憲一 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (70415470)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | “スペインかぜ” / 内務省衛生局 / 大日本私立衛生会 / 年齢調整死亡率 / 老衰 / 脳血管疾患 / COVID-19 / パンデミック / 医療の役割 / 公衆衛生 / 人口史 / 疾病史 / 医学史 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の明治期以降の統計資料・行政資料を用いて,わが国の近代化と人口転換・疾病構造転換の過程およびその医療・公衆衛生との関連を定量的かつ精密に再構成する。このことにより,先進国における近代化と人口転換・疾病構造転換の過程も明瞭となる。また,現代の発展途上国における健康水準向上のための知見提供も期待される。 具体的には,(1)1920年の国勢調査以前の時期,(2)第二次大戦前・戦中および戦後の時期,等を,定量的かつ精密に再構成する。その上で,(5)統計指標に表れた衛生行政の機能,および (6)人口・疾病構造転換に果たした医療・公衆衛生の役割,について,定量的かつ精密な再構成を目指す。
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研究実績の概要 |
【資料の発掘と収集,基礎的分析】令和4年度は,人口動態統計月報(概数)1999(平成11)~2004(平成16)年の入力を行い,『日本アジア協会紀要』を購入した。令和5年度は,明治期の衛生局年報の府県別月別死亡者および府県別虎列剌・赤痢患者・死者の入力を行う予定である。 【スペインかぜ流行とわが国の衛生行政―内務省衛生局『流行性感冒予防心得』と大日本私立衛生会『予防注意書』の比較を中心に―】表記題名の原著論文が,日本医史学雑誌69巻1号に掲載された。 【2000年以降わが国死因別齢調整死亡率とインフルエンザ・COVID-19超過死亡】令和4年度には,2009年から2019年の男女別月別死因別年齢階級別死亡率を算出し,月ごとに,重回帰分析を行ったうえで,外挿により,2020年以降のCOVID-19超過死亡率・数を算出した。令和5年度には,2000年以降わが国インフルエンザ超過死亡推計のデータを用いて,単回帰分析を行う予定である。 【2000年以降わが国インフルエンザ超過死亡と予防接種,投薬,ウイルス循環の役割】令和4年度には,2000年から2019年の,とくに高齢者のインフルエンザ超過死亡を推計し,あわせて,インフルエンザ超過死亡の変化に対して予防接種の果たした役割を検討し,A(H1N1)pdm09型インフルエンザ,いわゆる“新型インフルエンザ”流行による影響を定量的に検討した。令和5年度にも,引き続き検討を行う予定である。 【2000年~2015年のわが国における年齢調整死亡率低下の年齢・死因構造】令和4年度には,2000年から2015年の全国について,死因別年齢調整死亡率を算出し分析して学術論文を執筆し,「2000年~2015年のわが国における年齢調整死亡率低下の年齢・死因構造」の表題にて,2023年3月22日に「保健医療科学」誌に投稿した。令和5年度には,同論文の受理をめざす。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【資料の発掘と収集,基礎的分析】データ入力:人口動態統計月報(概数)1999(平成11)~2004(平成16)年 死因別年齢階級別死亡。『日本アジア協会紀要』 第一巻~第七巻 1872年~1879年。 【スペインかぜ流行とわが国の衛生行政―内務省衛生局『流行性感冒予防心得』と大日本私立衛生会『予防注意書』の比較を中心に―】表記題名の原著論文が,日本医史学雑誌69巻1号に掲載された。 【2000年以降わが国死因別齢調整死亡率とインフルエンザ・COVID-19超過死亡】2020年以降世界的に流行しているCOVID-19によるわが国の健康被害を定量的に把握し,2000年以降の死因別死亡の推移と合わせ考察し,わが国の医療および公衆衛生政策に資するため,月別年齢階級別死亡率から,超過死亡数を推計した。具体的には,2009年から2019年の男女別月別死因別年齢階級別死亡率を算出し,月ごとに,重回帰分析を行ったうえで,外挿により,2020年以降のCOVID-19超過死亡率・数を算出した。 【2000年以降わが国インフルエンザ超過死亡と予防接種,投薬,ウイルス循環の役割】上記,わが国のCOVID-19超過死亡を定量的かつ精密に推計するため,2000年から2019年の,とくに高齢者のインフルエンザ超過死亡を推計する。あわせて,インフルエンザ超過死亡の変化に対して予防接種の果たした役割を検討し,A(H1N1)pdm09型インフルエンザ,いわゆる“新型インフルエンザ”流行による影響を定量的に検討した。 【2000年~2015年のわが国における年齢調整死亡率低下の年齢・死因構造】上記,2000年以降わが国のCOVID-19超過死亡とわが国近年の死亡動向をより定量的かつ精密に考察するため,2000年から2015年の全国について,死因別年齢調整死亡率を算出し分析した。
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今後の研究の推進方策 |
【資料の発掘と収集,基礎的分析】データ入力:衛生局年報1880(明治13)7月~1883(明治16)死亡者府県月別,衛生局年報1877(明治10)~1899(明治32)府県別虎列剌・赤痢患者および死者,等。 【2000年以降わが国死因別齢調整死亡率とインフルエンザ・COVID-19超過死亡】令和4年度には, 2009年から2019年の男女別月別死因別年齢階級別死亡率を算出し,月ごとに,重回帰分析を行ったが,より精度の高い分析を行うため,下記の2000年以降わが国インフルエンザ超過死亡推計のデータを用いて,年次による単回帰分析を行い,外挿により2020年以降のCOVID-19超過死亡率・数を算出する。 【2000年以降わが国インフルエンザ超過死亡と予防接種,投薬,ウイルス循環の役割】2000年から2019年の,とくに高齢者のインフルエンザ超過死亡を推計する。あわせて,インフルエザ超過死亡の変化に対して予防接種の果たした役割を検討し,A(H1N1)pdm09型インフルエンザ,いわゆる“新型インフルエンザ”流行による影響を定量的に把握する。 【2000年~2015年のわが国における年齢調整死亡率低下の年齢・死因構造】上記,2000年以降わが国のCOVID-19超過死亡とわが国近年の死亡動向をより定量的かつ精密に考察するため,2000年から2015年の全国について,死因別年齢調整死亡率を算出し分析し投稿した論文の受理を目指す。 【 明治初期の横浜コレラ患者と水質地図-日本における環境疫学の黎明期-】令和4年度に購入した『日本アジア協会紀要』第一巻~第七巻(1872年~1879年)をもとに,1877年のコレラ流行時にこのヘールツ氏が主導者となって行われた,横浜市全域の水質調査とコレラ患者発生の調査とその添付地図,すなわち,日本における最初期の環境疫学地図の分析を行う。
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