研究課題/領域番号 |
21K00266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
小助川 元太 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30353311)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 百科全書 / 武家故実 / 戦国時代 / 中世後期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、1.『あいのう鈔』および『塵添あいのう鈔』の研究、2.武家故実と百科全書的文芸の関係に関する研究、3.武家故実の背景にある〈文化としての武〉の形成に関する研究という3項目を柱として研究を進める。具体的には以下の作業となる。 〇『あいのう鈔』の新テキストの翻刻・分析・調査、『塵添あいのう鈔』との比較(→R3~R6) 〇『三国伝記』『八幡愚童訓』テキストの調査と本文分析(→R3~R6) 〇武家故実ならびに部屋飾り、絵画資料関係資料の調査と百科全書的文芸並びに軍記物語や『吾妻鏡』等との比較(→R3~6) 〇成果の発表(→R6)
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研究実績の概要 |
当該年度は、愛媛県の歴史研究団体である伊予史談会において、中世後期の地方の武士団に『太平記』がどのように享受されていたのかということをテーマとした「『予章記』と『太平記』」と題する研究発表を行った。また、ベルギーのゲント大学で開催されたEAJSの研究集会では、宇和島伊達家所蔵の源平合戦図屏風や今治市河野美術館所蔵の源平合戦図屏風の調査・分析をもとに、中世後期から近世初期にかけての武家による『平家物語』享受の一端を明らかにした「The pictorialization of Heike monogatari in Genpei battle screens」と題する研究発表を行った。また、本研究の対象作品の一つである『八幡愚童訓』とも関わる『説経才学抄』の注釈を8割まで終えることができた。さらに、『後素集』との関わりが深い『帝鑑図説』のテキストの翻刻作業を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学部長としての通常業務に加え、昨今の地方国立大学教員養成学部を取り巻く厳しい状況への対応に翻弄され、公務に時間を取られることが多く、当初考えていたほど研究が進まなかった。そのため、当該年度については、論文発表ができなかったが、そのような中でも国際学会を含む二つの学会等で研究発表を行い、注釈や翻刻等の基礎的な作業も継続的に行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
『説経才学抄』の注釈を年度内に終える。また、美術史を専門とする研究者とともに、「帝鑑図と『帝鑑図説』」をテーマとした書籍を刊行予定であるため、その準備を進める。また『アイ嚢鈔』や『後素集』の電子化作業を継続して進めるとともに、東大本『アイ嚢鈔』の書写・享受に関わる調査を継続し、さらには、それらの中世後期百科全書的文芸における情報の収集・整理がどのような観点からなされていったのかというテーマでの研究を進める。また、23年度に学会等で発表した2本の研究発表については、まだ論文化していないため、できるだけ早く論文としてまとめたい。
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