研究課題/領域番号 |
21K00277
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
ワクダ マサキ 愛知淑徳大学, 愛知淑徳大学, 客員研究員 (40780169)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 国文学 / 日本文学 / 近世 / 書簡集 / 教訓本 / 名所和歌集 / 古典学 / 古典 / 上方 / 大坂 / 京 / 江戸 / 伝記 / 書誌 / 出版 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸中期の旗本で知識人・著述家であった三橋成烈(みつはしなりてる、1726~91)に関する資料を網羅的に調査・収集・整理・分析し、未翻刻資料を諸伝本の書誌とともに紹介することにより、研究基盤の整備を行う。具体的には、①成烈書簡資料の校注、②成烈編著書類の集成、③成烈をめぐる人物交流・書物交流の実態の解明、④成烈作品の読解、に取り組む。①②により学術資源の共有を図り、③④により①②の活用方法を示したい。
|
研究実績の概要 |
江戸時代中期の旗本で、和歌・漢詩・俳諧の詠作や教訓本・読本の述作、古典籍・古書画の書写収集と、寡作ながらも多彩な学芸活動を繰り広げた文人、三橋成烈(みつはしなりてる、1726~1791)の伝記や学芸活動について、以下の通り、調査考証を行った。 1.成烈が安永期(1772~1780)の大坂在番中に江戸在住の親族朋友と交わした往復書簡集『飛檄(ひげき)』(星槎ラボラトリー蔵、原簡の合綴本一冊)、『飛檄随筆(ひげきずいひつ)』(東京国立博物館蔵、転写本一冊。異本に『飛檄帖(ひげきじょう)』、早稲田大学図書館蔵、転写本三冊)の校注に取り組んだ。 2.成烈が四十二歳の明和四年(1767)に大坂で世に出した、女子向けの教訓本『〈童女/教訓〉松間鄙言(どうじょきょうくんしょうかんひげん)』(半紙本四巻四冊、全十七章を収録)の注釈に補訂を加えた。注釈は『愛知淑徳大学論集―文学部篇―』第四十五巻、同第四十六巻、同四十六巻別冊に分割掲載したもの。 3.成烈が五十八歳の天明三年(1783)に冷泉家にたてまつった名所和歌集をもとにして成る『駅路名所略(えきろめいしょりゃく)』(慶應義塾大学三田メディアセンター慶應義塾図書館蔵、写本一冊)の校注に取り組んだ。 4.成烈関連資料や近世古典学関連資料の調査収集を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、公私の諸機関が所蔵資料の閲覧に制限を設けるなど、訪問利用が難しかったり躊躇われたりする状況がなお続いたから。
|
今後の研究の推進方策 |
資料の調査収集および情報の整理分析に努める。また、未翻刻の成烈関連資料の校訂などを進め、公表へ向けた準備を行う。
|