研究課題/領域番号 |
21K00282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
目黒 強 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70346229)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 児童文学 / 社会教育 / 図書館 / 課外読み物 / 選書 |
研究開始時の研究の概要 |
明治以降、現在に至るまで、課外読み物の選書を通して、青少年の教育が試みられている。本研究では、1910年代から1920年代の通俗教育(現在の社会教育、図書館教育を含む)のもとで、どのような課外読み物が青少年に薦められたり、禁じられたりしていたのかについての具体的な検討を通して、近代日本における課外読み物の統制の実態を明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度は、①学校教育関連・児童文学関連資料における課外読み物関連記事の調査・収集・分析、②『図書館書籍標準目録』における「少年書類」掲載書籍の調査・収集・分析に取り組んだ。 ①に関する成果としては、日本童話協会の機関誌『童話研究』において「童話批評」が生成していたこと、そのような「童話批評」を通して「童話」をめぐるジャンルのヒエラルキーが形成されていたことが明らかとなった。このような「童話」をめぐるジャンルのヒエラルキーの形成は、「童話」ひいては童話作家の社会的地位の正統化と連動していた。このような動向は、編纂物や目録に収録される作家・作品などに影響を及ぼす点で、課外読み物を選定する枠組みを形成したと考えられる。 ②に関する成果としては、①で検討した日本童話協会による編纂物、同協会を主導した蘆谷蘆村の著作物、「童話批評」の確立を目指した尾関岩二の著作物、口演童話の普及を試みた内山憲尚の著作物を中心に収集したことが挙げられる。ただし、感染予防の観点からバイトの雇用を断念したため、『図書館書籍標準目録』掲載の「少年書類」のデータベース化に取り組めておらず、十分な成果を挙げることができなかった。 2022年度の研究成果の公表については、以下の通り、1本の論文を作成し、1本の学会発表を行った。 ・目黒強「明治・大正期における『図書館雑誌』にみる課外読み物の選書論」『神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要』16巻1号、2022年。 ・目黒強「『童話研究』における「童話」の卓越化」日本児童文学学会第61回研究大会口頭発表(宮城教育大学、2022年11月20日)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
感染予防の観点からバイトの雇用を断念したため、『図書館書籍標準目録』掲載の「少年書類」のデータベース化に取り組めておらず、十分な成果を挙げることができなかったものの、研究成果として1本の論文を作成し1本の学会発表を行うことができたため、「おおむね順調に進展している」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
『図書館書籍標準目録』掲載の「少年書類」のデータベース化が遅れているため、当初の計画よりもバイトの雇用時間数を増やし、入力作業の効率化を図る。
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