研究課題/領域番号 |
21K00294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 静岡英和学院大学 |
研究代表者 |
畑 恵里子 静岡英和学院大学, 人間社会学部, 教授 (50581229)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 浦島伝説 / 霊力 / 異界 / 女性 / 地域 / 海洋 / 浦島伝説享受 / 伝説 / 神話 / 地域研究 / 享受 / 近世浦島享受 / 身体 / 巫女 / 地域伝承 / ニライカナイ / 超自然的存在 / 海洋文化圏 |
研究開始時の研究の概要 |
1 舞鶴市糸井文庫の浦島伝説資料分析を通じた立命館大学アート・リサーチセンターとの国際共同研究の推進。 2 海洋の異界に関する言語分析(舞鶴市糸井文庫資料調査、縮緬本調査、琉球文学のニライカナイを対象とする調査)。 3 研究成果の公開(立命館大学アート・リサーチセンターとの国際共同研究プロジェクトの推進、海外学術機関での研究発表およびセッション開催)。 4 新規HP開設や研究成果報告書作成による社会還元実施。
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研究成果の概要 |
本研究では、浦島伝説を基軸に据えて、おもだった伝説を海洋ごとに区分けして、異界に関する表現方法の特徴を探りだすことを目的とした。なお、浦島伝説については日本海を舞台とするものが最古の記録とされている。本課題遂行のため、浦島伝説関連資料が集中して保管されている京都府舞鶴市指定文化財の糸井文庫の調査も実施した。長寿や新年等による祝祭性、歌舞伎、洒落、笑い、他伝説との融合等を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋に関する伝説という視点から、本務校の学生たちや一般のかたがたを対象としたパネルディスカッションを開催することができた。その際、国内外に拠点を持つ研究者を招聘し、その後も会合を設けて伝説への理解のための対話を行うことができた。また、伝説享受の経路の手がかりとして、心理学研究者の助力を得ることができた点は、日本文学の研究方法としては前例がなく、挑戦とともに有意義な体験となった。浦島伝説に関する研究としては画期的であったと考える。併せて、京都府舞鶴市指定文化財である糸井文庫のデータベースを微力ながら発展させることができた。
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