研究課題/領域番号 |
21K00297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
盛田 帝子 (飯倉帝子) 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (40531702)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 女性歌人 / 宮廷歌会 / 女房 / 中宮欣子内親王 / 光格天皇 / 王朝文化復興 / 後桜町上皇 / 堂上歌壇 / 霊鑑寺宮 / 再興 / 近世中後期堂上歌壇 / 宮廷女性歌人 / 和歌教育 / 後桜町天皇 |
研究開始時の研究の概要 |
近世中後期の宮廷における女性歌人の実態は、豊富な資料が存在するにも関わらず、十分に明らかにされているとは言いがたい。本研究では、宮廷女性歌人が情報・文化の伝達という点で、宮廷とその外の社会とをつなぐ結節点ともなりえていた事に留意しつつ、近年公開が進んでいる東山御文庫・宮内庁書陵部(旧禁裏・宮家・堂上諸家所蔵本)・陽明文庫(近衞家襲蔵本)・宮内公文書館等の所蔵する堂上歌壇資料を中心に調査研究を行い、近世中後期の宮廷における女性歌人が、社会的・文化的に果たした役割を、さまざまな観点から明らかにして、その存在の文学史的・文化史的な意義を明らかにする。
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研究実績の概要 |
近世中後期の宮廷における女性歌人の実態は、豊富な資料が存在するにも関わらず、十分に明らかにされているとは言いがたい。本研究では、近世中後期堂上歌壇史の中での女性歌人の占める位置や役割・社会への影響等を資料に基づいて具体的に検討し、文化史的意義を明らかにする事を目指している。 前年度は近世中期(享保年間から寛延年間)の宮廷御会への女性歌人の詠進状況についての先行研究を承けて、安永年間から寛政年間にかけての女性歌人の詠進を調査し、詠進状況・年表などのデータをまとめたが、今年度は、二回の国内出張(宮内庁書陵部・東京大学史料編纂所・宮内公文書館)を行い、後桜町上皇および上皇周辺女性歌人関係の史料・光格天皇中宮欣子内親王関係および女房関係の資料を調査・収集した。また、2022年11 月に、日本近世文学会で「光格天皇と女性歌人」と題して発表したことで明らかになった光格天皇歌壇における内女房の役割の重要性について、今年度収集した資料を読み込み、分析することで考察を深めつつある。 また宮中だけではなく、安永天明期の江戸においても女性歌人の活躍が見られることも合わせて考えた。もと有栖川宮門人の賀茂季鷹や三島自寛らの歌人たちが中心となって催した「隅田川扇合」(安永八年)や「十番虫合」(天明二年)という王朝文化復興イベントの中に女性歌人が参加していることに着目し、その意味を宮中御会における女性歌人の活動状況と合わせて考えた。女性歌人の江戸での活躍はいわゆる文運東漸現象の一側面としてとらえることもできると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本研究のための関係資料を所蔵している機関において事前予約制が継続している場合がある。予約が取れないことも多く、あらかじめ計画していた調査が予定通りに進展していない。
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今後の研究の推進方策 |
前年度、日本近世文学会において「光格天皇と女性歌人」と題して発表したことで明らかになった光格天皇歌壇における内女房の役割の重要性について、調査が及んだ範囲で資料を読み込み、考察を深めたが、早期に発表のための最終調査を行って、論文として成果を発表する。また、近世後期堂上女性歌人についての詠進状況に関するデータや天明期以降の宮廷女性歌人関係年表などについても内容を充実させて、早期に発表のための最終調査を行い、研究成果報告書としてまとめ、WEBサイトでも公開する。
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