研究課題/領域番号 |
21K00315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
戸塚 麻子 常葉大学, 教育学部, 教授 (10711450)
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研究分担者 |
神谷 昌史 滋賀文教短期大学, 国文学科, 教授(移行) (50623873)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日中戦争 / 国策会社 / 弘報 / 愛路工作 / 華北交通株式会社 / 華北電信電話株式会社 / 『東亜新報』 / 『燕京文学』 / 日本占領下北京 / 日本語文学 / 外地メディア / 国策 / 宣撫 / 燕京文学 / 華北交通 / 日本占領下華北 / メディア / 坂井徳三 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、主に日中戦争期(1937-1945)に、中国の華北地域(北京・天津・青島等)で発行されていた日本語メディアの全容を明らかにすることを目的とし、資料調査を行う。また、収集した資料のなかから、重要または特徴的とみなされる資料をできる限り公開する。 対象となる主なメディアは、1939年7月に北京で創刊された日本語新聞『東亜新報』の他、北京・天津で発行されていた総合雑誌4誌、及び『興亜』『北電』等の国策会社の社員会雑誌、文芸誌等を予定している。
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研究実績の概要 |
本年度の成果としては、まず、華北交通株式会社の社員会雑誌『興亜』の復刻版刊行があげられる。金沢文圃閣より『華北交通社員会『興亜』1939~1944―占領地北京の日本語雑誌』として、第1巻~第5巻、別巻1を刊行した。別巻には研究分担者・神谷昌史とともに解題を執筆した(神谷昌史「われらこぞりたち共栄の楽土を成さむ」、戸塚麻子「『興亜』の文芸記事について」)。また、神谷が入手した稀覯書『華北交通 昭和十七年度版』(華北交通、1941年)と『華北交通たより』(華北交通、1942年)を収録した。別巻の戸塚解題では、『興亜』と『燕京文学』との関連についても明らかにしており、『燕京文学』研究の観点からも意義がある。 次に、『北電』(華北電電倶楽部)について、論文を2本執筆した(戸塚麻子「『北電』掲載小説について 付・『北電』細目補遺1」、同「大陸文学のなかの〈郷愁〉と〈郷土〉―『北電』における桟朝男(懸橋浅夫・近東綺十郎) 付・『北電』細目補遺2」 )。既に『北電』創刊号~第2巻第11号、第5巻第4号~第6巻第10号(うち5号分欠)については細目を作成・公表済みであるが(戸塚麻子「『北電』(華北電電倶楽部/北電興亜会)細目」『論潮』第13号、2020年)、その間をつなぐ第2巻第12号~第4巻第2号、第12号を古書店を通じて購入し、細目を作成し「細目補遺」として、論文末尾に附した。 さらに、神谷昌史は、論文「創刊最初期『東亜新報』の紙面と論調―天津租界封鎖問題をめぐって」を執筆し、公表した。 最後に、金沢文圃閣の『文献継承』第41号のアンケートで、「『北電』第2巻第12号~第4巻第2号、第12号」に掲載された新発見資料について述べた(戸塚、7-8頁)。佐藤俊子(田村俊子)の全集未収録のエッセイや佐藤が「北電賞」の審査員を担当していたこと等について述べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度同様、新型コロナウイルス感染症の影響で、中国調査に行くことができず、資料の収集を十分に行うことができなかった。そのため、資料収集という観点からいえば、進捗状況はやや遅れている。 しかしながら、『興亜』の復刻を開始することができ、資料公開という面では十分に成果を出すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症もやや落ち着きを見せはじめ、海外渡航が再開されつつあるものの、中国での資料調査はまだ難しい状況にある。入手済みの資料をもとに整理やデータ化、資料公開を進めていくとともに、海外調査が行えない場合は、主に古書店を通じて資料の購入を行う。 本年度は日本国内外の図書館・資料館等に所蔵されていない資料を、古書店で購入することができたため、次年度はその整理と論文執筆を行う。並行して、当時北京に在住し、ジャーナリスト・中国研究家として活動した村上知行についての調査も行う予定である。
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