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清代後半を中心とした『水滸伝』の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00324
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02020:中国文学関連
研究機関信州大学

研究代表者

氏岡 真士  信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (60303484)

研究分担者 閻 小妹  信州大学, 全学教育機構, 特任教授 (70213585)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード水滸
研究開始時の研究の概要

『水滸伝』とその続書や派生作品について、清代後半のテキストを主な対象として研究を行なう。従来の『水滸伝』に関する研究が、多くその明刊本を対象としてきたため、清代における実態や続書・派生作品については解明が遅れている。研究代表者はこれまでも『水滸伝』関係の調査分析を行なってきたが、その蓄積を生かしつつ、『水滸後伝』『忠義<王旋>図』『蕩寇志(結水滸全伝)』など関連作品もふくめて調査分析を進める。

研究成果の概要

清代において『水滸伝』は、けして七十回本が市場を独占していたわけではない。各種の繁本や簡本が、出版競争を繰り広げていたのである。
『水滸伝』は、その人気ゆえに本編のみならず、さらに続書や戯曲、他言語による翻訳など様々なかたちで展開していた。とりわけ乾隆年間(1736-1795)以降において、状況はさらに複雑な様相を呈する。
本研究は、こうした状況下における具体相を、個別に明らかにしたものである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

『水滸伝』の研究は江戸時代の受容や百二十回本に関わるものを除けば、明代を中心としたものが盛んである。だが清代の『水滸伝』は、けして七十回本の独擅場というような単純なものではなかった。ゆえに実態解明が遅れている清代を中心とした研究は、それ自体が学術的・社会的意義をもつ。
『水滸伝』の展開は、およそ乾隆年間(1736-1795)以降さらに複雑な様相を呈する。その個別具体相を、本研究は一定程度明らかにすることができた。これは中国文学研究のみならず、当時の印刷出版業の実態や江戸時代の唐話学の水準、清朝支配者の言語たる満洲語による受容など、多方面に資する知見を提供する点で、特に意義を有すると言えよう。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 8件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 満洲語訳『水滸伝』の底本2024

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 11-2 ページ: 91-121

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『俗語解』における『水滸伝』2023

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      信州大学総合人間科学研究

      巻: 17 ページ: 17-32

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『徐雨峯中丞勘語』と『徐公〔言献〕詞』2023

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 11-1 ページ: 21-46

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 《翠屏山》與《忠義 xuan2 圖》2023

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 10(2) ページ: 39-51

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] “英雄譜”又名《三國水滸全傳》二考2022

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 10 (1) ページ: 49-66

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 鍾批《水滸》與三十卷本2022

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 9-2 ページ: 121-137

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 続『杜騙新書』の国立国会図書館蔵抄本について2022

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士・閻小妹
    • 雑誌名

      信州大学総合人間科学研究

      巻: 16 ページ: 161-196

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 三多斎刊本『水滸後伝』について2022

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      中国古典小説研究

      巻: 24 ページ: 1-21

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『杜騙新書』における包公2021

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 雑誌名

      信州大学人文科学論集

      巻: 9-1 ページ: 73-88

    • NAID

      120007146633

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 清代後半を中心とした『水滸伝』の研究2024

    • 著者名/発表者名
      氏岡真士
    • 総ページ数
      152
    • 出版者
      科研報告書別冊
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 『杜騙新書』の発展的研究2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤加奈子・井上正夫・氏岡真士・閻小妹・佐立治人
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      「『杜騙新書』の発展的研究」プロジェクト
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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