研究課題/領域番号 |
21K00330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
藤澤 太郎 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 准教授 (30406847)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 中国近現代文学 / 魯迅 / 種村季弘 / 花田清輝 / 武田泰淳 / 上野英信 / 福岡誠一 / 鎌田政国 / 地域文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本における民間的・社会的・地域的な中国同時代文学受容の流れを整理分析することで、その独特な中国文学の解釈の様相を明らかにするとともに、受容した思想によって支えられた文学運動・文化運動・社会運動の論理と展開を可視化しようとするものである。研究では山形県、秋田県など東北地方での受容を中心とした地域的・ミクロ的な受容の問題を出発点としつつも、最終的には比較文学的な視点から日中間の文学・文化・思想的相互作用について広く明らかにすることを目指している。
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研究成果の概要 |
本研究は、戦後の日本における中国文学の社会的・実践的な受容の形態を、主に①「左翼文学運動での社会的・実践的な受容」、②「山形県と秋田県を中心とした地域的な受容」、③「外地引揚者による受容」の三点から検討していくもので、①についての種村季弘と花田清輝の受容と②についての鎌田政国の受容に関わる論文をこれまでに発表した。さらに①では武田泰淳の、②では山形の学校教員の受容についての、③では上野英信の論考を準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、第一義的には中国文学受容の歴史的事実を究明しその中で生まれた特徴的な作品解釈を確認・提示することによって、中国文学研究の枠組で学術的な成果をあげることにある。同時にそれは、日本文学の中での中国文学の影響を明確化することでもあるため、日本文学の枠組にも広がる学術的な意味を持つものであり、さらに日本の社会運動における中国文学利用の明確化をすることによって、歴史学・社会学等の分野においても学術的な貢献ができるものである。
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