研究課題/領域番号 |
21K00396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
高橋 綾子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (30435416)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 環境詩学 / Wago Ryoichi / Since Fukushima / アンビエンス / Robert Hass / 人新世 / 環境詩 / 災害詩 / アメリカ現代詩 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ポストモダニズム、自然環境と人間との関係を指向するエコクリティシズム、比較文学批評を方法論として、環境詩学に関する北米現代詩と日本の現代詩の全体像及び理論構築に関する基礎研究を行う。 具体的な研究目的は、第一に北米現代詩の研究成果を蓄積し、環境詩の全体像及び環境詩学の理論構築を行う。第二に、日本における環境文学研究は小説、ノンフィクションが中心であったが、新たに現代詩を対象として環境詩の全体像構築・環境詩学確立を目指す。本研究は、2つの課題を通して、環境詩、環境詩学による日米の理論を確立し、日本環境詩・環境詩学が未確立の状態を解決する。
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研究実績の概要 |
環境詩学理論の構築を目指す、研究発表及び論文執筆を行った。以下の通りである。 共著『非日常のアメリカ文学』においては、アメリカ現代詩における非日常について、アレン・ギンズバーグ、デニス・レヴェルトフを取りあげ、非日常における抵抗について展開した。 これまで、東日本大震災に関わる災害詩を執筆している和合亮一作品を研究対象とし、環境詩学の観点で論考にまとめてきている。これと並行して、東日本大震災以後10年間にわたる作品について、共同研究者であるジュディ・ハレブスキ教授と編集、翻訳を行ってきた。これまで米国で出版社がなかなか決まらなかった。此度、成果出版として、Since Fukushima (Vagabond Press, 2023)を刊行することができ、広く研究成果を公表することができた。 2022年度日本アメリカ文学会関西支部9月例会において、環境詩学の理論構築を目指す、 「ロバート・ハスとネイチャー・ライティング」の研究発表を行った。『アンビエンスー人新世の環境詩学』(2022年、思潮社)で取り上げなかった詩人を考察し、環境詩学におけるネイチャー・ライティングに関する知見を得ることができた。 2023年1月、日本アメリカ文学会東京支部の研究発表部門において、「アンビエンスーブレンダ・ヒルマン、和合亮一、C.W.ライトを読む」について研究発表した。 以上の通り、環境詩学の理論構築に関する研究を計画通り実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
成果出版を予定より早く刊行することができた。
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今後の研究の推進方策 |
環境詩学の理論構築について、計画通り進めることができたが、検証対象をさらに広げていく必要性を感じている。今後は、米国の詩の現状と最新のエコクリティシズム理論を確認し、新たな研究計画の策定取り組む予定である。
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