研究課題/領域番号 |
21K00415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河島 思朗 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80734805)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ホメロス / オウィディウス / ウェルギリウス / 古代ローマ / 西洋古典学 / ラテン文学 / ホラティウス / 西洋古典 / 予言詩人 |
研究開始時の研究の概要 |
ローマにおいて重要な詩人は、特別に「予言詩人」(ウァーテース)と呼ばれた。ウァーテースは第一義的に「予言者」を示すが、そこから派生して「詩人」を表すようになったため、「予言詩人」と訳される。本研究はラテン文学最盛期において「予言詩人」と呼ばれる詩人とその作品を再考し、詩人の社会的・文化的な位置づけを解明することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、ラテン文学における詩人とその作品を再考し、「予言詩人」と呼ばれる特別な詩人の社会的な位置づけを解明することにある。とりわけラテン文学黄金期の詩人たちを考察の対象として、その作品を社会的文脈のなかに位置付けながら、詩人の文化的役割を明らかにすることを主眼とする。 本年度は、前年度の研究を引き継ぎながら、第一に叙事詩における文学解釈を深化するとともに、第二に古代ローマの文化的・社会的な側面の理解に力を注いだ。具体的には西洋古典文学を代表する叙事詩(ホメロス・ウェルギリウス・オウィディウスの作品など)を中心に、ギリシア文学からつづく叙事詩の伝統の継承と、ラテン文学の独自性を明らかにしようと試みた。その成果の一端を日本西洋古典学会(「叙事詩における夢見の描写」)で発表した。またホメロスの伝統を扱う書籍の書評を発表することに結びついた。また、詩人の社会的な位置づけを明らかにするために、古代における出版の状況や流通、文学サークルの状況など、多様な側面からローマの文化や社会の状況を考察するとともに、文学の社会への影響について分析の基礎づけをおこなった。ローマの文化・社会的な考察の成果の一端については、単著として刊行した。 本研究は学際的な性質を有するために、文学研究者のみならず、国内外の歴史学・宗教学・哲学などの研究者とともに研究会を開催し、意見交換を精力的におこなって有益な知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究はおおむね順調に進展した。ただし新型コロナウィルスの影響のため、予定していた国外での資料収集や実地調査をおこなうことができなかった。国外での作業ができないことに代わって、翌年度予定していた文献学的な研究を先取りしておこなうこととした。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は予定している通り本年度の研究をさらに進展させるとともに、成果の公表にも力を注ぐ予定である。また国際情勢が改善傾向にあるので、渡欧して研究をおこなう予定である。
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