研究課題/領域番号 |
21K00418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
古永 真一 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (00706765)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | バンド・デシネ / マンガ / フランス文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、バンド・デシネ (フランス語圏のマンガ)において、バンド・デシネ作品の潮流の変化が訪れる1990年代以降、映画や小説などの他分野とのアダプテーション(翻案)がどのように創作されていったのか、という問題の解明に挑む。このテーマがどのように研究されてきたのか、これからどのような展望や深化が望めるのかという問題も併せて考察する。デジタル・テクノロジーによって各メディアがさまざまな変化を遂げてグローバルに交錯してゆく現況にあって、創作と市場とテクノロジーがジャンルという境界を曖昧かつ複雑にしてゆく現況にあって、このような観点からバンド・デシネを研究する価値は十分にあると思われる。
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研究成果の概要 |
バンド・デシネと呼ばれるフランス語圏のマンガに関する理論的な成果の調査、とりわけアダプテーションと呼ばれる異なるメディアにまたがるマンガ表現に関する研究に着目し、必要な文献の入手に努めた。フランス語、英語、日本語の文献を入手し、優先順位をつけたうえで精読に努めた。バンド・デシネに顕著な、日本のマンガとは異なるフォーマット(ハードカバー、フルカラー、50頁以下のページ数)が「伝統」として創られてゆく過程を実証的な観点から考察し、「バンド・デシネのアルバムの規範化をめぐる問題」というタイトルで寄稿した(小山昌宏・玉川博章・小池隆太編『マンガ探求13講』、水声社、2022年)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バンド・デシネと呼ばれるフランス語圏のマンガに関わるアダプテーションの研究を通じて、マンガというメディアの特徴や多彩な表現、さらにはこうした特性を活かした前衛的な表現の探求、マンガ表現に関する文化的な差異やフランスの読者や出版の制度の問題について考察を深めることが可能となった。日本のマンガが世界で評価されていることを喜ぶだけでなく、ヨーロッパ各国やカナダやアフリカまでまたがるフランス語圏のマンガの傑作やマンガ文化について知ることは、マンガ学やフランス文学の研究において、今後ますます重要かと思われる。
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