研究課題/領域番号 |
21K00467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
中川 豊 中京大学, 文学部, 教授 (20612732)
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研究分担者 |
高松 亮太 東洋大学, 文学部, 教授 (20634538)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 賀茂真淵 / 目録 / 国学 / 書誌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は従来蔵書データベース、冊子体目録といった形態で情報公開されてこなかった浜松市立賀茂真淵記念館の近世以前の蔵書を対象とする目録作成を基盤として、短冊・軸・書簡・門人帳などの撮影・翻刻を行い、賀茂真淵及びその門弟達の活動の解明へと進めるべく計画するものである。具体的には、まず『賀茂真淵記念館所蔵文藝目録(仮題)』の刊行で、本書にあわせて影印・翻刻資料を刊行(あるいは収録)することで、研究基盤の整備を行う。また、賀茂真淵記念館の意向を踏まえつつ、可能であれば冊子版だけでなく電子データとしてもWEB公開を目指す。かつ目録作成の過程で調査した資料から研究テーマを見つけ、論文執筆などへと繋げる。
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研究実績の概要 |
本研究は浜松市立賀茂真淵記念館の近世以前の蔵書を対象とする目録作成を基盤として、和本・短冊・書簡・門人帳などを一部影印・翻刻し、研究発表や論文などにつなげることを目的としている。 昨年度は、7月31日、賀茂の真淵記念館へ赴き「寺田泰政氏寄贈和歌短冊」「賀茂真淵「桜の詞」(木版刷)」「本居宣長和歌「よひのもり」歌碑(拓本)」などの資料調査を行った。ただし、本研究は遅れ気味である。記念館の台帳によると、昨年の時点で資料点数は、2220点ほどである。現在のところ、このうち30数点ほどしか調査は進んでいない。理由は、江戸後期の国学者橘守部の門人にして最大のパトロンである吉田清助へ宛てた守部書簡・守部の詠草類・解説などを収録した『新修朝日町史 資料編3 橘守部』(共編著 朝日町 2024年3月)や、弘化2年と推定される越野守任の紀行文『葦手日記』(共編 中京大学文化科学叢書『日本文化研究における歴史と文学』所収 汲古書院 2024年3月)などの刊行に向けて調査・研究に専念していたことが挙げられる。 これらの図書はすでに刊行されたので、今年度は本研究に取り組みたい。また、9月24日(日)、アクトシティ浜松コングレスセンターにて、賀茂真淵記念館主催の 田代一葉(鶴見大学准教授)、落合博志(国文学研究資料館教授)「真淵の『三部仮名鈔言釈(さんぶかなしょうごんしゃく)』について~稿本と刊本~」に参加し、講演を拝聴するとともに、講師お二人と情報交換をして見聞を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「5.研究実績の概要」で記述したとおり、『新修朝日町史 資料編3 橘守部』(共編著 朝日町 2024年3月)や、「『葦手日記』解題・翻刻」(共編 中京大学文化科学叢書『日本文化研究における歴史と文学』所収 汲古書院 2024年3月)の刊行に専念したために遅れ気味であるので、研究機関を1年伸ばす予定でいる。
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今後の研究の推進方策 |
浜松市立賀茂真淵記念館の資料台帳をもとに書誌情報を入力していくと共に、記念館の資料を実見して書誌情報の充実を図っていきたい。
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