研究課題/領域番号 |
21K00483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
竹越 孝 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10295230)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 満洲語 / 中国語 / 文法 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、清代に刊行された満洲語の文法書類を素材として、前近代の中国語話者が非中国語の文法をどのようにとらえ、どのように表現したかを探ろうとするものである。 現存の資料による限り、明代以前には中国語による体系的な非中国語の文法記述が存在しない。清代を通じて刊行され続けた中国語による満洲語文法書は、当時の中国語話者がアルタイ諸語の文法をどう認識し、それをどのように中国語で表現したかを知る上で貴重な資料である。 この研究では、満洲語の格・活用・語形成といった概念が中国語でどのように表現されているか、またそれがどのような思惟に基づくものかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
この研究は、清代に刊行された満洲語の文法書類を素材として、前近代の中国語話者が外国語の文法をどのようにとらえ、どのように表現したかを探ろうとしたものである。 現存の資料による限り、明代以前には中国語による体系的な外国語の文法記述が存在しない。清代を通じて刊行され続けた中国語による満洲語文法書は、当時の中国語話者がアルタイ諸語の文法をどう認識し、それをどのように中国語で表現したかを知る上で貴重な資料である。この研究では、満洲語の格・活用・語形成といった概念が中国語でどのように表現されているか、またそれがどのような思惟に基づくものかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究では、国内外の研究機関や公共図書館において、現存する満洲語文法書を調査し、文献学的記述を残すとともに、それぞれのデータを収集した。また、収集した文献について、それぞれの異本と系統関係を整理した上で、満洲語のローマ字転写・逐語訳と形態素分析を施したクリティカル・エディションを作成した。また、それぞれの文献が、満洲語の格・活用・語形成といった概念をどのように中国語で表現しているかの一覧を作成した。 以上のような満洲語文法書の研究はこれまで体系的に行われたことがなく、一定の学術的・社会的意義を有するものと思う。
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