研究課題/領域番号 |
21K00498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
ホワン ヒョンギョン 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (80704858)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 統語構造 / 情報構造 / プロソディー / 韓国語 / 日本語 / Prosody / Syntactic structure / Information structure / Japanese / Korean |
研究開始時の研究の概要 |
プロソディーと統語構造(syntactic structure)や情報構造(information structure)の関係に関する研究は少なくないが、統語論的側面と情報構造的側面の両方のインターフェースに注目した研究は欠いている。また、標準語以外の方言では、プロソディー特徴と統語・情報構造の相互作用は、まだ本格的に議論がされていない。そこで、本研究計画では、統語的に類似した日本語の茨城方言、韓国語の慶尚道方言を取り上げ、東京方言との対照を行い、統語構造・情報構造の解釈におけるプロソディーの役割が、音韻体系が異なる言語のどのような特徴と相関しているかを解明し、言語類型論の確立に貢献する。
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研究実績の概要 |
本研究計画は、今まで取り上げられてこなかった統語構造・情報構造とプロソディーの三つの側面に着目し、発話プラニングの段階でF0がどのように調整されるか、また解釈にはどのような影響を及ぼすかを検討することで統語構造と情報構造プロソディーのインターフェースの全体像を明らかにしようとするものである。統語と情報構造、そして音声という各分 野のインターフェイスで起きる現象を取り扱うという点て、言語を総合的に研究するという側面を持ち合わせている。また、本研究計画はインターフェースに関する対照言語学および類型論研究である。音韻体系が異なる3つの言語・方言を個別ではなく統一的な実験方法や視点で考察するという特 色を持つ。従って、言語特有の特徴と言語一般的な傾向の異同を検討することにつながり、類型論的・一般言語学的の上で重要な意義を有している。
2022年度は日本語東京方言におけるprominence知覚に関して行った実験結果を国際学会(INTERSPEECH2022、タイトル:Perceived prominence and downstep in Japanese)で発表した。
また、韓国語の慶尚南道の方言における統語構造とプロソディーの産出研究のため予定していた韓国での本実験は、コロナ禍において現地調査が難しかったことと、被験者の安全を優先するため、完了には至らなかったが、予備実験で得られたデータに基づき実験文の精査をおこなった。さらに、茨城方言において、情報構造とフロソディーに関する産出実験の予備実験を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍において被験者の安全を優先するため,現地調査および音声収録を予定通り行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
東京方言におけるprominence知覚に関して、実験文や被験者を増やす必要があるため、追加の実験を行う予定である。
また、韓国語の慶尚南道の方言における統語構造とプロソディーの産出実験は、韓国での調査の目途がたったため,2023年度に行う予定である。さらに、茨城方言において、情報構造とプロソディーに関する産出実験の予備実験の結果を反映し、本実験に進める。
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