研究課題/領域番号 |
21K00500
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
花薗 悟 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 教授 (40334453)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 危機言語 / 危機言語教育 / 沖縄語 / 琉球諸語 / 日本語教育 / 琉球語 / 言語教育 / CEFR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまでの科学研究費で行った初級沖縄語の教材開発をふまえて中級沖縄語の教科書を開発することを目的とする。これまで多くの研究・教育実践の蓄積のある日本語教育の方法を危機言語である沖縄語の教育に対して適用するもので、危機言語の教育に第二言語(外国語)教育の方法論を試みるという斬新な取り組みであり、これにより危機言語である沖縄語の継承、さらには復興のための基盤がより整備されることが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究はすでに科学研究費補助金により開発した『初級沖縄語』(2020年、研究社刊行)の教材開発の実績をふまえて中級沖縄語の教科書を開発することを目的とするものであり、これまで多くの研究・教育実践の蓄積のある日本語教育の方法論を危機言語である沖縄語の教育に対して適用するもので、危機言語の教育に第二言語(外国語)教育の方法論を試みるという取り組みである。これはまた研究代表者の日本語教育における経験、特に中上級日本語教科書の作成の経験に基づいたものであり、初級を終えた学習者にとって必要な技能や文法項目をどのように設定するかということをも考慮して、中級学習者のニーズに合った教材を作成することを目標とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでに大きな実践の蓄積のある日本語教育でも、初級の文法・語彙項目は比較的共通理解がある一方、中級以降はたまたま教材に採用した文章に掲載されていた文法事項や語を学習するということになりがちである。沖縄語中級教材作成でもそのような試行錯誤を重ねていた。 日本語教育(広くは日本の言語教育)でもCEFR(Common European Framework of Reference forLanguages、「ヨーロッパ言語共通参照枠」)を参照しての教材開発が盛んになされているが、今回の中級沖縄語教材についてもこの枠組みを参照にしつつ、A2~B1レベル(初中級~中級)に準拠した教科書を参考にシラバスをどのように立てるかの大枠が決まりつつある。今年度はシラバスを決定し実際の教科書作成を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
進行状況に述べたように、昨年からCEFR(Common European Framework of Reference forLanguages、「ヨーロッパ言語共通参照枠」)を参照しての教材開発を本格的に進めつつあるが、昨年度終わりから日本語教育の専門家に協力者として加わってもらうことができた。現在、国際交流基金が作成したJFスタンダードに準拠した教科書『まるごと』(初級2および中級1、三修社)を参照しながら、A2~B1レベルに合わせたCan Doに基づいた教材の作成を試みている。教材が作成できたところから、初級を終えた学習者を対象に試行を行う予定である。
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