研究課題/領域番号 |
21K00511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
古川 敏明 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (90609372)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ハワイ語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の問いは,危機言語の世代間継承とメディア利用はどのような関係にあるかである.ハワイ語を事例とし,イーミックな観点から話し言葉データを分析し,会話の連鎖とカテゴリー分析を行う.本研究の独自性は,相互行為分析の観点を導入すること,ラジオとSNSという非伝統的で制度的な場面のトークをデータとすること,多言語なデータを扱うことの3点である.また,1980年代以降に登場し,共同体の多数派となっている新たな母語話者や第二言語話者を主たる研究対象とする.4年の研究期間において,ラジオ番組を軸に分析を深め,SNSにおけるハワイ語の第二言語使用やハワイ先住民ディアスポラの言語生活も予備的に調査する.
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研究実績の概要 |
危機言語の記述研究は,言語理論への寄与とともに,言語共同体への支援を目指し,言語学において重要度の高い仕事である.これまでに文法書,辞書,物語などのテクスト集が編まれてきた.一方で,記述研究は言語データが話者間の相互行為で産出されるという視点が弱い.本研究の目的は,危機言語の記述研究に相互行為の視点を導入すること,マスメディア(ラジオとSNS)という非伝統的な制度的場面におけるやり取りを相互行為として分析することの2点である.こうしたアプローチにより,従来の記述研究を補完・深化させる. 本研究では,ハワイ語の世代間継承とメディア利用の実態を従来と異なる方法で明らかにするため,3つの観点からデータ収集・分析を行っている.まず,ハワイ語ラジオ番組KLH の第2期のデータベース構築を優先的に進め,相互行為の分析を行っている.時には第1期のデータと比較しながら,第2期の主たる参加者である第二言語話者同士の会話の特徴とアイデンティティー構築に関する分析を蓄積している. 次に,コロナ禍で急速に進んだオンライン・イベントにおける相互行為データを収集している.具体的には,FacebookやZoomを利用して配信されるウェビナーにおけるやりとりを対象に,第二言語のハワイ語使用者としてのアイデンティティー構築を軸に分析している. 最後に,ラジオやSNS配信番組といったメディア利用がハワイ語の世代間継承という目標とどのように結びついているのか明らかにするため,ハワイ州在住のハワイ先住民たちを対象とした予備的な聞き取り調査を実施した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度から引き続き,2023年4月から7月までは国際共同と合わせた現地調査を実施していたため,本研究課題は順調に進展していた.しかし,帰国後は勤務校にて1年度分(通常の学期の2倍)の授業数を担当する必要があったため,課題の進行が著しく滞るところとなった.
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今後の研究の推進方策 |
ハワイ語ラジオ番組KLHの第1期,第2期のデータベース構築(文字起こし)を計画通り継続し,論文の投稿準備を進める.また,新データであるPodcastおよびYouTubeにおけるやりとりの文字起こしと分析も継続する.
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