研究課題/領域番号 |
21K00536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
金 情浩 京都女子大学, 文学部, 准教授 (70513852)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 言語処理 / 日本手話 / 非手指標識 / ジェスチャー / 口話法 / 非音声言語 / 音声言語 / fMRI / 統語処理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、手話話者と日本手話を第二言語として習得している健常者を対象に、日本手話(JSL, Japanese Sign Language)と日本語対応手話(SJ, Signed Japanese)、口話法などを理解する際の脳活動をじかに観察することで、音声言語と非音声言語、それぞれの統語処理システムを解明するための基礎的な研究である。
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研究実績の概要 |
口話法や日本語対応手話による指導法に強い危機感を持っている日本手話話者も多くいる。その理由の一つに前述の2つの指導法は文法機能を担う非手指標識(NMM: Non Manual Markers)を持たないことが挙げられる。そこで、本研究ではそのような疑問に科学的な根拠をもって答えるための基礎的な研究を行っている。音声言語と日本手話の文処理(理解)メカニズムが極めて類似していて、文法機能を持たないとされる日本語対応手話とジェスチャーの文法体系が音声言語の文処理とは異なる脳内処理基盤を持つことが証明できれば、「聞こえない子どもたちに本当に必要な教育とは何か」という問いに、より一般性の高いモデルで説明できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2年目は作成した実験文を使って予備実験と本実験を行う予定を立てていたが、実験対象者のほとんどが高齢者(60代~70代後半)であること、また新型コロナウイルス感染の収束が見通せない状況を受けて、参加者の健康や安全を最優先に考慮していたため、当初の予定より大幅に研究計画が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
できるだけ早い時期に予備実験を実施し、大きな修正点・問題点がなければ本実験を実施する予定である。実施計画と実験用の刺激文については本研究関連分野の研究者からの協力を得て検討を重ねてきた。
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