研究課題/領域番号 |
21K00567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
中村 良夫 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (20237449)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 英語学 / 言語学 / 英文法 / 英語語法研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、英文法の規定する枠組みから逸脱している(ように見える)のに容認される例を洗い出し、そのメカニズムを生成文法の統語的なシステムの内外から明らかにする。周辺的な現象に見えるために理論研究で取り上げられることが少ない事例を考察することにより、生成文法と伝統文法・学習文法の双方に資する成果をもたらすことができる。
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研究成果の概要 |
本研究では、文法理論や語法研究で提唱される制約等から逸脱している(ように見える)のに容認される例を洗い出し、そのメカニズムを語彙や統語的なシステムの内外から探ることを目的とした。成果としては、英語の語法研究の分野で新しい事実の発見を行い、英語と米語の違いや、辞書に記載されている解説が現代では誤りと言える事例を指摘した伝統文法や学習文法のコンテクストにおける知見を含む書籍を2022年9月に出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語の語法に見られるネイティブ・スピーカーの判断に揺れや変化が見られる現象(具体的には 'be likely to' の「人の性向や傾向を表す」用法でのアメリカ英語とイギリス英語の違い、assign と ascribe/attribute のカバーする範囲の違いに関して辞書間で見られる違い、disdainや scorn が動詞としての機能をなくしている事実、さらには辞書等でしばしば取り上げられている meticulous のアメリカ英語とイギリス英語における違いが現代のネイティブ・スピーカーの間では失われていること等)を指摘した。これらの成果は今後の辞書や文法書のアップデートに必須となる。
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