研究課題/領域番号 |
21K00570
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
松山 哲也 和歌山大学, 教育学部, 教授 (90315739)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 分離素性継承 / ラベル付け計算法 / 主語接触関係節 / 指定的疑似分裂文 / 非規範的主語構文 / 削除分析 / because節主語 / 非規範的主語 / 疑似分裂文 / 倒置指定文 |
研究開始時の研究の概要 |
Citko et al (2018)は、分離素性継承を提案し、その経験的証拠をポーランド語などの与格主語構文から得ている。本研究は、分離素性継承を裏付ける証拠を英語の構文から補強し、分離素性継承のメカニズムを精緻化することである。一見Chomsky (2013)のラベル付け計算法に違反するような統語現象(because節主語構文、倒置指定文、場所倒置構文)が分離素性継承を用いることで首尾一貫した説明が可能であることを示す。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、Citko et al (2018)が提唱する分離素性継承を裏付ける証拠を英語の構文から補強し、分離素性継承のメカニズムを精緻化することであった。Chomsky (2013)のラベル付け計算法(Labeling Algorithm)に違反するような統語現象が分離素性継承を用いることで首尾一貫した説明が可能であることを示すことであった。この目的を果たすために、筆者は、英語の非規範的主語構文(主語接触関係節構文、because節主語構文、指定的疑似分裂文)に着目した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、一見Chomsky (2013)のラベル付け計算法に違反するような現象が分離素性継承を組み入れれば首尾一貫した説明が可能であることを示すことである。期間全体を通じて、英語の非規範的主語構文(主語接触関係節構文、because節主語構文、指定的疑似分裂文)の分析に一貫して取り組んだが、各構文の特異性は、分離素性継承を援用するだけでは説明するのが難しく、当初の研究目的をラベル付け理論内で微修正しながら研究を進めることになった。その意味では、本研究は、分離素性継承よりはラベル付け理論に貢献したと考えられる。
|