研究課題/領域番号 |
21K00571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 西南学院大学 (2023) 長崎大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
谷川 晋一 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (20585426)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 補文標識that / 間接疑問節 / 破格の文法 / that節 / 埋め込み疑問文 / 残余的動詞第二位 / 前置詞句 / that補文 / 主語助動詞倒置 / 生成統語論 / 社会言語学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、"I wonder that when will we get it?" "I know nothing about that they can carry it."のように、標準英語においては容認されないものの、英国を中心に口語的に使用される補文標識thatが現れる特異な補文現象に焦点を当てる。 本研究では、まず、アンケート・インタビューによる判断調査を行うことで、当該文が使用・容認される地域性及び社会性を明らかにする。そして、生成統語論に基づき、英語及び他言語の類似現象と比較・対照を行うことで、その派生と構造を示し、当該文の容認可否を司る文法のメカニズムを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、補文標識thatに関する非標準的な文法形式(破格の文法形式)が、英語母語話者によって、どの程度、使用・容認され、容認される話者にとって、当該形式に、どのような(社会的)意味を伴うかを明らかにすることである。 2023年度は、"I wonder that what is the big deal" のように動詞が補文標識that+疑問節を選択する非標準的な間接疑問形式に関して、コーパス調査を行った。English Corpora.org (https://www.english corpora.org/)に収録されている、iWeb, GloWbE, NOWという3つのコーパスを使用し、通常、補文標識thatで導かれる節を選択しない動詞であるwonder, askが補文標識that+疑問節を選択する破格の文法形式が、どの程度、使用されているのかを調査した。先行研究では、当該形式がイギリスのテレビ・ラジオ放送で使用されているという報告がなされていたが、コーパス調査の結果、大筋で、以下の2点が明らかになった。
1. GloWbEとNOWでの出現数は非常に少なかったが、イギリスのみならず、アメリカやオーストラリア等、他のインナーサークルの英語でも、当該形式が一定数、観察された。 2. 補文標識thatに後続する疑問節に、主語・助動詞倒置が適用されている形と適用されていない形の2種類があった。 なお、本調査の結果は、書籍に収録された論文として、2024年3月に発行・公開されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、研究計画に従って、コーパス調査を行うことで、当該形式がインナーサークルの英語一般で観察されるところまでは明らかにできた。当該年度は、これに加え、アメリカ、イギリス、オーストラリア等、英語のインナーサークルに分類される地域の1つを訪れて、実地調査を行いたかったが、所属研究機関の異動等もあり、それが叶わなかった。その点を考慮すると、研究計画は、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、英語のインナーサークルに分類される地域の1つを訪れて、実地調査を行いたい。既に、オーストラリアのオーストラリア国立大学を軸に、当該調査を行えるように調整中である。コーパス調査で収集した例や自身の作例を英語母語話者に提示した上で、容認の可否、使用頻度、社会的意味等に関して尋ねる調査を行えるようにしたい。
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