研究課題/領域番号 |
21K00579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
三上 傑 大東文化大学, 外国語学部, 講師 (60706795)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 定形節 / フェイズ性 / 収束性 / Strong Uniformity / 素性継承システムのパラメータ化 / 主語卓越言語 / 焦点卓越言語 / 素性一致システムのパラメータ化 / 主題卓越言語 / 定形節のフェイズ性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、自然言語における定形節のフェイズ性に関して、Miyagawa(2010,2017)が提唱するStrong Uniformityと素性継承システムのパラメータの観点から検討を加えるものである。具体的には、Narita(2011)が主張する「収束性(Convergence)」に基づくフェイズの定式化を取り上げ、それを当該理論的枠組みに組み込むことで得られる、主語卓越言語と焦点卓越言語間における定形節のフェイズ性に関するパラメータ化という新たな見方を提示する。そして、定形節のフェイズ性をめぐる現代語間の共時的変異や英語の通時的変化を統一的に説明することで、その妥当性を立証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、自然言語における定形節のフェイズ性に関して、Miyagawa(2010,2017)が提唱するStrong Uniformityと素性継承システムのパラメータに基づく理論的枠組みの下で新たな分析可能性を探るものである。具体的には、Narita(2011)で主張された「収束性(Convergence)」に基づくフェイズの定式化を採用し、それを当該理論的枠組みに組み込むことで、主語卓越言語と焦点卓越言語間における定形節のフェイズ性に関するパラメータ化という新たな見方を提示した。そして、日英語の諸構文の分析を通して、その妥当性の検証作業を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで生成文法理論研究で広く受け入れられてきた「命題性(Propositionality)」に基づくフェイズの定式化を破棄し、新たに「収束性」に基づく定式化を採用し、それをMiyagawa(2010,2017)の理論的枠組みに組み込むことで、定形節のフェイズ性が言語間でパラメータ化されるという独自的かつ創造的な試みを行っており、その意義は大きい。また、研究課題を実施する中で、結果としてアプローチの再考・修正を余儀なくされたものの、Miyagawaの理論的枠組みの下で適切に捉えられる見通しをある程度立てることができたという点においては、意味のある研究であったと考えている。
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