研究課題/領域番号 |
21K00587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
廣江 顕 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (20369119)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | mismatch / adverbial clause subject / DP-omission / pseudo-cleft / focus phrase / adverbial subject clause / feature-inheritance / syntax / semantics / ASC / Parallel Structure / categorial mismatch / sentential subject / quotative construction / conceptual licensing |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、英語に存在する、統語構造と意味構造の範疇ミスマッチ(categorial mismatch)を取り上げ、その現象が示す諸特性は、統語部門のみでの説明では真の説明とは言えず、その概念意味構造を参照することで正しく捉えることができるとの主張を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、統語構造とその意味解釈に乖離が生じている事例、具体的には副詞節が主語位置に生起できる場合があることを発見し、その事例の認可がどのレベルで行われているかを考察した結果、意味部門で認可されているとの結論に至った。 また、副詞節主語に代表される統語構造と意味解釈のミスマッチの事例を理論的にどう捉えるかを考察し、統語部門のみで捉えようとすると、英語という個別言語ではあり得ない構造を仮定することとなるため、代案として三部門並列構造における概念構造により捉えることが適切であるとの主張を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの「学校文法」の世界では、副詞節が主語になることは記述されてもいなかった。しかし、本研究の成果として、「学校文法」が言語の構造的特性を活かした記述・説明としては不十分であることを立証した。 また、副詞節主語という、極めて周辺的事例の構造的・意味的特性を十分に考察することで、他の言語とは異なる、英語という個別言語の新しい特性が発見され、狭義の統語部門では扱うことはできず、三部門並列構造という、他の理論的枠組みが有効であることを実証した。
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