研究課題/領域番号 |
21K00593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
中川 聡 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (90566994)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | vP構造 / 動名詞補部 / 原形不定詞補部 / TP欠如動名詞 / ラベル付けアルゴリズム / 統語構造 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では英語における動名詞補部の1つであるTP欠如動名詞の統語構造を明らかにし、その派生をChomsky(2013,2015)で提案されているラベル付けアルゴリズムの観点から説明する。また、この動名詞の統語的特性は対格主語を伴う動名詞と異なること先行研究で論じられている。なぜそのような統語的特性の違いが観察されるのかについて、TP欠如動名詞を通時的観点から考察することで明らかにする。
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研究実績の概要 |
TP欠如動名詞を補部に選択する動詞のうち、beginに焦点を当て、その補部としてTP欠如動名詞が選択されるようになった過程を通時的観点から分析をした。先行研究では調査されていなかった16世紀から17世紀の発達過程をEarly English Books Onlineを用いて調査し、beginの補部としてTP欠如動名詞が初めて観察された時期は後期中英語であることを明らかにした。また、18世紀と19世紀の発達過程をThe Corpus of Late Modern English Texts, version 3.0を用いて調査し、18世紀にbeginの補部にTP欠如動名詞が選択される頻度が増加し始めたことも明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
TP欠如動名詞の構造についてはvP構造であることを明らかにすることができた点では予定通り研究を進めることができたといえる。しかし、その動名詞を補部に選択する個別の動詞に対して、beginを分析対象としたが、その補部の構造がなぜvP構造であるのかという点をまだ解明できていない。したがって、研究の進捗状況はやや遅れていると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
今後はTP欠如動名詞を補部に選択する動詞を個別に取り扱い、その動詞の補部における発達過程を調査する予定である。また、TP欠如動名詞の構造がvPであることに対しても統語的観点から説明することを試みる。さらにTP欠如動名詞補部と二重-ing制約との関わりについても分析を行うことも検討している。
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