研究課題/領域番号 |
21K00597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
瀬井 陽子 大阪大学, 国際教育交流センター, 特任助教(常勤) (00868341)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本語学習 / 言語学習アドバイジング / 学習者オートノミー / 地域の日本語教室 / 言語学習ポートフォリオ / 日本語教育 / 自己主導型学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地域の日本語教室で学ぶ学習者を支援する支援者が使える「日本語学習アドバイジング」のガイドラインを構築することを目的とする。地域の日本語教室は、在留外国人の日本語学習において重要な役割を果たしており、日本語教育の現場で学習者が主体的に学習を進められるような自律学習を支援することは重要な課題である。 そこで、日本語の学習アドバイジングを実践している教育現場での活動の調査、ガイドライン作成と試行、教材化した手引きを使った支援者へのインタビューの実施を実施する。これらの取り組みを通じて、日本語教育の現場において、多様な学習者に対応できる新たな学習支援のありかたの提案を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究において、事業期間三年間を通して得られた成果は下記の3つである。1)言語学習アドバイジングについての文献調査を行い、日本語教育分野における自律学習の概念を調査し、具体的な実践方法を整理した。2)日本語学習者が自己主導型で学ぶ過程を記述し明らかにした。3)地域の日本語教室でアドバイジングを導入する方法を探ることを目的にボランティアへのインタビューを実施し、導入するための課題を整理した。また、これらの結果を踏まえてボランティアを対象とした講座を2年目と3年目に実施した。 これらの研究と実践を通して、多様な学習者に対応できる新たな学習支援のありかたを提案したことが本研究の成果であると言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学習者の主体性に焦点を当てた日本語学習支援の研究・実践は、これまでにも行われてきたが、言語学習アドバイジングは、これまで教育機関で調査・研究されることが多かった。地域の日本語教室における導入を視野に入れて調査研究した点で新規性があると言える。また、地域の日本語教室については、活動形態、学習内容や方法、支援者の育成などに焦点を当てた研究が多かったが、これまで着手されてこなかった領域について新たな知見を得た点で学術的意義があると言える。さらに、地域の日本語教室で活動する支援者が取り入れることができる形にした点で社会的意義があると言える。
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