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沖縄県における外国人児童生徒のための日本語教育支援・指導体制構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00600
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02090:日本語教育関連
研究機関琉球大学

研究代表者

高橋 美奈子  琉球大学, 教育学部, 准教授 (60336352)

研究分担者 北上田 源  琉球大学, 教育学部, 准教授 (00596059)
渡真利 聖子  琉球大学, グローバル教育支援機構, 講師 (20700305)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード日本語指導が必要な児童生徒 / 沖縄県 / 日本語支援・指導体制 / 外国人児童生徒 / 日本語教育支援体制
研究開始時の研究の概要

本研究は、申請者らが行ってきた沖縄県における外国人の子供の就学状況等調査結果分析ならびに実践的取り組みの成果を踏まえた、沖縄県固有の実情に基づいた新たな日本語教育支援・指導体制の構築を目的とする探索的研究である。
外国人児童生徒の受入れ体制や支援・指導体制の整備は地域差が大きく、制度の構築や体制整備に至るには、学術的な調査研究が基礎資料として欠かせない。そこで、本研究では、行政による支援・指導体制が未整備である沖縄県における地域特有の課題とニーズを明らかにし、行政施策実現に反映しうる実践的な調査研究を行う。

研究実績の概要

本研究は、沖縄県固有の実情に基づいた日本語教育支援・指導体制の構築を目的とした探索的研究である。
これまで申請者らは本科研課題を通して、沖縄県内で支援体制構築を目指す教育行政機関や地域支援団体等の活動の参与者となり、体制構築へのプロセスに参与できる関係性を構築してきたが、令和5年度は、それらの関係性の形態を4種の型(学校主導型、教育委員会主導型、地域支援団体主導型、関連機関連携・協働型)として整理し、沖縄県における外国人児童生徒等への支援「態勢」から「体制」への移行プロセスを明らかにし、国際学会で成果を発表した(髙橋他2023参照)。
さらに、具体的な支援体制ならびに指導体制の構築と検証にかかわり、本科研課題で選定し、連携してきたパイロット自治体(北谷町)においては、初期集中指導教室の受入れ体制要項を作成し、教育委員会ならびに初期集中教室設置校関係者らとも現在、最終校正とともに検証を行っている。
また、パイロット校(北玉小学校)においては、パイロット校に所属する教員らとともに、JSL児童が在籍する学級における社会科の授業作りの協働実践を行い、論文として成果を公開した(北上田他2024参照)。
結果として、令和5年度の研究実施計画に記載したとおり、パイロット自治体およびパイロット校にて作成した支援・指導体制の実践研究の実施と検証がおおむねできたと言えるが、令和6年度には研究を通じての成果をとりまとめ、最終成果報告を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

【研究実績の概要】で記載したように、令和5年度は、沖縄県内の様々な教育行政機関や地域支援団体等の活動の参与者として、体制構築へのプロセスに参与できる関係性を築き、調査研究を実施し、一定程度の成果を公開してきた。しかし、連携・協力機関等でやむを得ぬ事情等が生じたことにより、最終成果のとりまとめが十分とは言えないので、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、これまでの研究成果の検証を受けるために、学術的な学会発表に限らず、県内の教育行政機関等での研修会・協議会等においても成果の発表を行う予定である。また、外国人児童生徒等支援体制構築を目指す県内外関係者へ成果を還元するために、論文として最終成果を発表予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 「日本語を母語としない子供が在籍する学級での社会科授業づくり-『JSLカリキュラム』を活用した大学教員と学校教員の協働を通して」2024

    • 著者名/発表者名
      北上田 源・上門 幹弥・儀間 光
    • 雑誌名

      『琉球大学教職センター紀要』

      巻: 第6号 ページ: 91-102

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 沖縄県における「外国人」児童生徒の受入れ体制の現状と課題ー沖縄県全41市町村教育委員会を対象とした調査結果の分析からー2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋美奈子・北上田源・渡真利聖子
    • 雑誌名

      琉球大学教育学部紀要

      巻: 102 ページ: 27-61

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 沖縄県在住外国人の情報拠点・交流拠点としての公立図書館の可能性2023

    • 著者名/発表者名
      比嘉由似子・髙橋美奈子
    • 雑誌名

      言語文化論叢

      巻: 19 ページ: 1-26

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「学級担任が把握する日本語指導が必要な児童生徒の支援状況-沖縄県北谷町における公立小中学校の全学級を対象にした調査より-」2022

    • 著者名/発表者名
      髙橋美奈子・渡真利聖子・平良ゆかり
    • 雑誌名

      『琉球大学国際教育センター紀要』

      巻: 第6号 ページ: 14-31

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 外国人児童生徒等の支援「態勢」から「体制」構築へのプロセスー沖縄県内の教育行政機関への働きかけを通してー2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋美奈子・渡真利聖子・北上田源
    • 学会等名
      JSAA-ICNTJ2023 (Sydney)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 「子どもの日本語教育のエージェンシー形成―大学院生と地域支援者による学び合い― 」2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤ひろみ・髙橋美奈子
    • 学会等名
      子どもの日本語教育研究会 第7回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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