研究課題/領域番号 |
21K00611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
田辺 淳子 愛知学院大学, その他部局等, 講師 (50849726)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 介護の日本語 / 教材開発 / オンライン教材 / 介護の声かけ / 外国人介護就労者 / 目的別日本語 |
研究開始時の研究の概要 |
今後ますます増加・多様化が予想される外国人介護職とその指導者のために、「介護の場面別声かけデータバンク」を作成し、インターネット上に公開し無料で誰にでも使えるようにする。内容に関しては、介護現場で実際使われている声かけを収録したものを基に、複数の介護の専門家の妥当性チェックを受けることで、現場の声を反映した実践的な声かけ表現のデータバンクを提供する。一部にイラスト、編集機能、実践会話練習、多言語訳を搭載し、声かけ学習教材・指導教材として、外国人介護職、介護施設の指導者、日本語教師等が各自の目的に合わせて幅広く活用できるものを目指す。
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研究実績の概要 |
21年度および22年度に続き、「介護に従事する非日本語母語話者の介護職とその指導者のための介護の場面別声かけデータバンク」を開発するために、声かけ表現の収集および分析を行った。また、介護の声かけを含む市販の書籍からの声かけ表現の収集も引き続き行った。 22年度には、研究予算、多国籍化する非日本語母語話者の介護職の現状、また、地域や個々の介護施設の現状に合わせた編集機能を声かけデータバンクに優先的に搭載する必要性等を考慮し、声かけ表現の多言語訳を諦め、代わりに、データバンクで扱う介護場面を増やすことにした。これにより、これまでの教材や書籍では扱っていない介護場面の声かけも本データバンクで扱うことでき、多様化する介護人材・介護の現場に対応できるものとなった。 これまでに、本データバンク搭載予定の約20の介護場面のうち、16場面の声かけ表現リスト案の作成が終了した。2つの異なる介護施設に在籍する介護の専門家(研究協力者)による妥当性チェックを経ることで、声かけ表現リストの妥当性を保証すると同時に、地域や介護施設による偏りが出ないように配慮している。妥当性チェックは、第1回目が終了し、第2回目を実施している。 現在は、インターネット上に声かけ表現リストを順次公開するための準備を進めている。ほかには、残り4場面の声かけ表現リストの作成、データバンクの使い勝手を良くするための声かけ表現の選択機能や介護の場面イラストについての検討とともに、学会での研究発表の準備も進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
21年度と22年度がCOVID-19の影響で介護施設との連絡・相談や介護施設への出張ができなかった。また、声かけデータバンクに搭載する介護場面を当初の計画より増やしたため、その作成にも時間を要しており、遅れが取り戻せていない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中にすべての介護場面の声かけ表現リストの作成を終了させ、夏ごろから順次公開する予定である。本データバンクの利用者が、膨大な量の声かけ表現リストから必要なものを簡単に取り出せるように、「お勧め機能」を搭載することになったため、どの表現を推奨表現(お勧め)とするかを研究協力者と相談・検討しながら慎重に選定したい。 声かけ表現リストとともに搭載する介護の場面のイラストを決め、イラストの外注も今年度中に行う予定である。 声かけ表現リスト以外の実践会話練習やコラムの作成も進め、研究協力者による妥当性チェックの依頼までを今年度中に行いたい。 また、これまで声かけ表現の収集・分析、リストの作成などが主な研究内容であり、発表を行っていないので、今年度から研究成果を発表していく。
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