研究課題/領域番号 |
21K00612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
千葉 軒士 中部大学, 創造的リベラルアーツセンター, 准教授 (00736580)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キリシタン文献 / ローマ字 / 写本 / 版本 / ことばの和らげ / ローマ字表記 / キリシタン資料 / キリシタン語学 / キリシタン・ローマ字文献 / キリシタン / 日本語表記法 / 宣教 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、16世紀後半から17世紀初頭にかけて来日した宣教師たちが作り上げたキリシタン・ローマ字文献における日本語表記法の調査・解明を行い、彼らの日本語に対する表記法の変遷を捉え、当時の日本語の実態を記述し、さらに日本語学習法も把握する。この文献を扱った従来の研究は、主にポルトガル語系・イエズス会の資料に主眼を置いていたが、ここにスペイン語系・ドミニコ会資料という別言語による新たな日本語観察の視点も追加する。同時代のポルトガル語とは異なるスペイン語話者による日本語の表記法の観察も行うことで、両言語話者から描かれる、より精密な当時の日本語表記の実態解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、16世紀後半から17世紀初頭にかけて来日した宣教師たちが作り上げたキリシタン・ローマ字文献における日本語表記法の観察を行った。従来のキリシタン文献を用いた研究は、主にポルトガル語で記されたイエズス会の資料から見た日本語表記の実態を反映したものであり、当時少数ながらも同様に日本で活動していたスペイン語で記されたドミニコ会の資料の視点をも十分に含んだものではなかった。また、イエズス会の資料で、写本と版本で書写方法が異なるように、ドミニコ会の資料にも写本と版本があり、それを十分に踏まえた上で、日本語表記方法の変遷をとらえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キリシタン・ローマ字文献における日本語表記法を広く確認し、宣教師たちがどのように日本語を捉え、それをどのように記していたのかという表記の変遷過程について、その実態の一部を解明することが出来た。この成果により、当時の日本語実態を多角的に捉えることが可能となり、より総合的な見地からの研究が可能となる。また当時の日本語教育の実態把握にも大いに寄与するであろう。また、今回の研究の為に作成したデータは日本語学研究のみならず、日本語教育史、日本文化史、日本文学史、日本史といった他分野の研究にも有用な資料となりうる。
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