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多様な言語文化背景をもつ子どもたちの教科学習支援方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00623
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02090:日本語教育関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

鷲見 幸美  名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (50340211)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード多様な言語文化背景をもつ子ども / 小学校教科書 / 教科学習 / 概念メタファー / メタファー表現 / 身体基盤 / 経験基盤 / メタファー / 比喩理解 / 思考過程 / 語彙力 / 思考力 / 多言語 / 学校教科書
研究開始時の研究の概要

「多様な言語文化背景をもつ子どもたち」の日本語語彙力養成と語彙力養成を通した思考力育成を可能にする、教科学習支援の方法を考案する。学校教科書に隠れた概念レベルのメタファー(概念メタファー)に着目し、「既存の知識構造」の借用による「有意味学習」を理想的な状態として想定し、子どもたちに「既存知識の借用」を促すような支援方法の提案である。多言語の母語話者の協力を得て、母語・母文化知識の活用にも配慮する。また、現場の支援者の協力を得て、必要な改良を重ねる。現場の支援者が活用できるような具体的・実践的な方法を考案し、公開することを目指す。

研究実績の概要

本研究の目的は、「多様な言語文化背景をもつ子どもたち」の日本語力養成と語彙力養成を通した思考力養成を可能にする教科学習支援の方法を考案することである。小学校で使用される教科書に現れる「メタファー表現」とその背後にある「概念メタファー」のリストを教師・支援者に活用できるものにする発展的課題であり、「既有の知識構造」の借用による「有意味学習」を理想的な状態として想定し、子どもたちに「既存の知識」の活用を促すような支援方法を提案することを目指している。
本研究は、「教科書の概念メタファーとメタファー表現」のリスト化が完了していることを想定し、その発展的課題として計画したものであり、「教科書のメタファー表現リストの精緻化と分析」を最初に着手すべき課題としていたが、「教科書の概念メタファーとメタファー表現」のリスト化の遅れにより、本研究にも遅れが生じている。そのため、昨年度同様に、同課題と並行して、メタファー間の関係の分析、子どもの比喩理解、思考過程を分析する先行研究の整理と検討、「既存知識の活用を促す支援方法」としての「メタファーの基盤を子どもにわかりやすく想起させ、それによりメタファー表現の意味推測・理解を促す方法」について検討した。特に、教科共通のメタファー、起点領域が同じで教科によって目標領域の異なるメタファーの存在に着目し、支援に生かせるような提示の方法を考案することに重点を置いて研究を進め、成果の一部を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究遂行のための基礎的研究「教科書の概念メタファーとメタファー表現」のリスト化が完了に至っていなかったため、それに伴って遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

引き続き、メタファーの教科間の比較を進め、教科共通のメタファー、各教科に特徴的なメタファーという観点から、リストの分析を進め、その提示方法を検討する。並行して、中国語話者、ベトナム語話者の意見聴取を行い、中国語話者、ベトナム語話者にとって必要な支援方法の考案を進展させる。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (24件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 9件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校社会科教科書における容器のメタファーー多様な言語文化背景をもつ子どもたちの教科学習支援に向けて-2024

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美・松浦光
    • 雑誌名

      名古屋大学人文学研究論集

      巻: 7 ページ: 47-67

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] WEB版小学校教科書語彙リストの公開-学習支援での活用に向けて-2024

    • 著者名/発表者名
      山本裕子・川村よし子・鷲見幸美
    • 雑誌名

      日本語教育方法研究会誌

      巻: 30 巻 ( 2 ) ページ: 110-111

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「事象構造メタファーにおける「流れ」と評価性―社会的活動の概念化を中心に―」2023

    • 著者名/発表者名
      松浦光
    • 雑誌名

      認知言語学論考

      巻: 17 ページ: 89-115

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「XよりもX」構文の認知的基盤―<体験>に基づく評価の比較―2023

    • 著者名/発表者名
      松浦光、梶原彩子、菊地礼
    • 雑誌名

      日本認知言語学会論文集

      巻: 23 ページ: 182-193

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校低学年教科書に見られる比喩2023

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 雑誌名

      名古屋大学人文学研究論集

      巻: 6 ページ: 41-56

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 小学校教科書に埋もれた比喩の身体性2022

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 雑誌名

      表現研究

      巻: 116 ページ: 30-39

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校教科書における「まとめる」の意味をめぐって2024

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 学会等名
      第9回日韓学術交流会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 動詞「まとめる」の多義構造2024

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 学会等名
      東アジア日本学研究国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日常生活において見えない物理的事象をどう捉えるか?ー小学校理科教科書から見えてくるもの-2024

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美, 松浦光
    • 学会等名
      第5回上海財経大学・名古屋大学合同研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校理科教科書における容器のメタファー2024

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美, 松浦光
    • 学会等名
      第8回上海師範大学・名古屋大学言語文化学術交流会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] WEB版小学校教科書語彙リストの公開-学習支援での活用に向けて-2024

    • 著者名/発表者名
      山本裕子, 川村よし子, 鷲見幸美
    • 学会等名
      日本語教育方法研究会第62回研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校教科書に潜在する抽象的事柄の捉え方-応用認知言語学からの教科学習支援-2024

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美, 松浦光
    • 学会等名
      日本語教育国際研究大会2024
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校教科書で用いられている単語と複合語の抽出-小学校教科書語彙リストの公開に向けて-2023

    • 著者名/発表者名
      山本裕子, 川村よし子, 鷲見幸美
    • 学会等名
      日本語教育学会2023年度春季大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] メタファーの修辞的効果を記述する: 『日本語レトリックコーパス』の展開2023

    • 著者名/発表者名
      小松原哲太、平川裕己、菊地礼、松浦光、佐藤雅也、田丸歩実
    • 学会等名
      日本語用論学会メタファー研究会「メタファーとコーパス」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校社会科教科書における容器のメタファー2023

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美・松浦光
    • 学会等名
      第4回上海財経大学・名古屋大学合同研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校社会科教科書における空間・移動のメタファー2023

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美・松浦光
    • 学会等名
      第7回上海師範大学・名古屋大学言語文化学術交流会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校社会科および理科の教科書語彙の特徴2023

    • 著者名/発表者名
      山本裕子・川村よし子・鷲見幸美
    • 学会等名
      日本語教育方法研究会第60回研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校低学年教科書のメタファーー抽象的な物事の捉え方の学習ー2023

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 学会等名
      東アジア日本学研究国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校教科書に埋もれた比喩:「表現技法」としてではない比喩に着目した分析2022

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 学会等名
      第59回表現学会全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校社会科教科書の語彙調査2022

    • 著者名/発表者名
      山本裕子・川村よし子・鷲見幸美
    • 学会等名
      日本語教育方法研究会第59回研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校社会科教科書の語彙調査ー小学校で学習する語彙の特徴の抽出に向けて―2022

    • 著者名/発表者名
      山本裕子・川村よし子・鷲見幸美
    • 学会等名
      2022年度日本語教育学会秋季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校低学年教科書の多義語2022

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 学会等名
      第3回上海財経大学・名古屋大学合同研究会―コロナ危機を越えて
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学校低学年教科書の比喩2022

    • 著者名/発表者名
      鷲見幸美
    • 学会等名
      東アジア日本学研究国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 直喩とは何か: 理論検証と実例分析2023

    • 著者名/発表者名
      稲益佐知子, 菊地礼, 長沼英二, 半沢幹一, 松浦光, 三田寛真
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      ひつじ書房
    • ISBN
      9784823411908
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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