研究課題/領域番号 |
21K00628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
小坂 美鶴 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (20234742)
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研究分担者 |
三村 邦子 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (50258266)
内山 千鶴子 目白大学, 保健医療学部, 教授 (70433670)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 語彙発達 / 定型発達 / 2歳~4歳児 / 語彙の表現形式 / 幼児語 / 幼児構音 / 2~4歳児 / 3歳児健康診査 / 調査票 / 言語発達障害児 / 早期発見 / チェックリスト |
研究開始時の研究の概要 |
言語発達障害児の早期発見のための言語検査の標準化とチェックリストの開発を行い、乳幼児(3歳児)健康診査でそれを使用することで、言語障害児への早期発見が可能となる。2文部科学省の報告によると通常学級で学習支援の必要な児童の比率が増加傾向にあり、そのために早期発見早期介入による言語発達の促進は重要な課題である。 本研究では年齢ごとの単語の表現形式の標準化を行い、簡便なチェックリストを作成することを目的としている。このチェックリストは、早期からの言語発達の遅れの発見に繋がり、適切な介入により言語を基盤とする学童期の教科学習の問題の減少に貢献する。
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研究実績の概要 |
2022年度は協力施設への調査票配布と回収が終わり、ほぼ予定(合計400としていたがそれ以上の調査票)のデータ収集が終了した。研究責任者の浜松だけでも29園から承諾書をもらい、1634通の調査票を送付し、697通(回収率42.67%)の調査票を回収した。うち2歳未満と4歳以上、言語発達の遅れのある児を除き、2歳前半群83、2歳後半群87、3歳前半群123、3歳後半群167のデータを分析できる状態にある。分担研究者の埼玉、岡山でもデータ収集は終了しており、メールでの連絡にて研究者間でデータ入力の統一を行った。 2022年11月24日に京都で行われた第67回日本音声言語医学会学術集会にて「2歳~4歳の定型発達児の語彙発達の特徴」と題して口頭発表を行った。6月~8月までに回収した7園(522通のうち220通回収)のデータをパイロットスタディーとして分析したが、各群のデータが少なく、明確には言えないものの、年齢が増すごとに語彙数の増加が示され、幼児語が語彙数の増加と関連することが示された。すなわち3歳以上では幼児語の使用は語彙発達に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集も予定通り収集することができ、研究の方向性もパイロットスタディーである程度予測し、今後の研究に活かして分析できるまでになった。 様々な方向からの分析ができる研究であることもわかり、文献の収集も多方面から収集している。
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今後の研究の推進方策 |
収集した調査票のデータを分析し、学会発表と論文の作成を行う。2023年度は6月の日本言語聴覚士学会(口頭発表にて採択済み)、7月の第49回日本コミュニケーション障害学会学術講演会(ポスター)、10月の第日本音声言語医学会学術集会(口頭発表)に演題登録を行った。 学会発表とともに収集したデータの各方面から分析を行い、論文執筆によって文献的な考察を加え、科学的な裏付けの基にチェックリストのための10~15単語程度の判断できる語彙選択を分担研究者とともに行っていく。 2024年度には3歳児健診で使用できるチェックリストを完成させ、印刷し、配布していく予定。
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