研究課題/領域番号 |
21K00662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
太田 達也 南山大学, 外国語学部, 教授 (50317286)
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研究分担者 |
草本 晶 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (60337722)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ドイツ語教育 / 教師養成・教師研修 / 民主的シティズンシップ / 内容言語統合型学習(CLIL) / 教師養成・教師教育 / 内容言語統合型学習 / 教員養成・教員研修 |
研究開始時の研究の概要 |
多文化化の進む日本におけるドイツ語教育では、民主的シティズンシップの育成という理念を念頭に置きつつ早い段階から社会文化的問題をテーマとした内容言語統合型学習(CLIL)を導入することが今後ますます重要となる。本研究では、ドイツ語教員の専門が多様化している現在、そうした新しいコンセプトに基づく授業を実践できるプロフェッショナリティーを備えたドイツ語教員をいかに養成・研修するべきかという問いを追究する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、研究協力者(鈴木友美加)の助力を得て、2022年度に実施した教職課程設置「ドイツ語科指導法」等の科目担当者を対象とした全国的アンケート調査の結果を日独二言語でまとめてWeb上で公開するとともに、調査結果の概要を記した論文(査読あり)を刊行した。また、ドイツ語教師養成・研修に関する世界の研究の動向をまとめたドイツ語論文(招待あり)が国際誌 Info DaF 50周年記念号に掲載された。さらに、代表者・分担者・協力者(Elvira Bachmaier)の共著による教師アイデンティティに関する論文(査読あり)が刊行された。その他、2023年度の特筆すべき活動としては、中国および台湾においてドイツ語教育研究者との国際共同ネットワーク構築に関連するシンポジウムに登壇し、国際連携強化に向けて東アジアの研究者たちと協議を進めることができた。また、代表者は協力者(鈴木)とともに、日本語教育の授業で民主的シティズンシップ育成を実践している研究者へのインタビューを行ったほか、自らも民主的シティズンシップ育成を念頭に置いたタスク・行動中心型のドイツ語授業を実践し、学習者のインターアクションの様子と事後インタビューの録画・録音、およびアンケート調査を行った。その結果の一部は報告記事にまとめ、投稿済みである(2024年10月刊行予定)。また分担者は自ら実践しているタスク・行動中心のドイツ語授業について学会発表を行い、また論考を刊行した。 一連の研究の結果、民主的シティズンシップの育成の場としての言語教育といった広い視点を持ちつつ、内容言語統合型を始めとする新しいコンセプトに基づく授業を実践できるプロフェッショナリティーを備えたドイツ語教員を育成するにあたっては、同僚との交流を重視した社会文化モデルに基づく養成・研修と国を超えたネットワークの構築が必要かつ有効であることが確認された。
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