研究課題/領域番号 |
21K00671
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 新居浜工業高等専門学校 |
研究代表者 |
野田 善弘 新居浜工業高等専門学校, 一般教養科, 教授 (80290815)
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研究分担者 |
趙 菲菲 岡山理科大学, 情報理工学部, 准教授 (20628846)
畑村 学 宇部工業高等専門学校, 一般科, 教授 (30300619)
房 冠深 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 講師 (50828712)
杉山 明 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 教授 (60235900)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 技術中国語 / 用語辞典作製 / 理系人材教育 / 工業中国語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、工業用語に特化した中日・日中辞典を作製するものである。 これまで中国語の教材は文系学習者を対象としたものがほとんどで、理系人材が製造現場、研究現場において中国語を使用することを意識した教材は皆無であった。申請者等はこの問題を解決すべく、理系人材のための中国語テキストを出版したが、このテキストだけでは現場で使用する専門的な工業用語を十分には網羅できないため、これを補完する工業用語辞書を作製したい。
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研究実績の概要 |
本研究は、中国語圏の製造現場・研究現場で実際に使用する工業用語・理系用語を収集し、実用的な日中工業用語辞典を作製することを目的とするものである。筆者が所属する高専中国理解・中国語教育研究会は、高専というスケール・メリットを活かして中国研究を専門とする文系教員と工学系・理系を専門とする教員が協力し、グローバルに活躍する技術者育成を目指す中国語教育のあり方をチームで追求してきた。筆者らチームメンバーは、理工系学生向けの教科書『理系のための中国語入門』をすでに出版している。日中工業用語辞典はこれと関連する新たな教材の開発である。 2021年度から行っている用語収集作業を通して、現状使用されている用語はかつて日本で編集され出版された工業用語とは大きく異なっていることがわかり、収集作業に思いのほか時間がかかっているが、より実用的な辞書を作製するために継続して収集に取り組んでいる。なお、語彙収集状況については、高専中国理解・中国語教育研究会の中で進捗状況を発表し、メンバーより報告を行うとともに、意見交換を行うことができた。 昨年度の計画では、中国の研究現場や製造現場での調査を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の収束が見込めず、かつ中国へ渡航することが困難となり、研究の遅れが出ているが、次年度こそはこの計画を達成し、完成とはいかないまでも、現時点でのまとめを行う予定である。筆者のグループが作成する工業用語辞典は、実用性を重視するものであるため、現場での検証を行うための準備を進めてきた。これらが今年度の実績に当たるものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
何が正解かが見通せない技術革新の中で工業用語も多岐にわたり複雑なものとなっていて、語彙の収集に時間がかかっている。あわせて新型コロナウィルス感染症の継続によって現場での検証にも支障をきたしている。中国への渡航もリスクが大きく実施困難であったため、中国の製造現場や研究現場における実態を調査することもできなかった。 こうした点で研究の進捗状況は芳しくないが、用語収集については成果も上がりつつあり、かつ新型コロナウィルス感染症の状況も変化しつつあるので、次年度は遅れを取り戻して、辞書、まずはプロトタイプの作成を達成したい。
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今後の研究の推進方策 |
今後は工業用語の収集を完了し、用語集のプロトタイプを作製することをまずは達成する。本研究で作製する用語辞典は、作製したものを中国の製造現場や研究現場で使用し、評価を行い、より実用的なものとすることを目指している。よって、海外での検証が必要なのであるが、新型コロナウィルス感染症の影響は今後も続き、海外渡航の制限も生じる場合があるため、本来の中国大連に限定せず、広く中国語圏で考え、台湾やマレーシアなどを活用するなど柔軟に対応していくことをチームで確認している。
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