研究課題/領域番号 |
21K00676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
Duggan Sagano 金沢大学, 融合科学系, 准教授 (30757240)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学習者オートノミー / 高等教育 / 授業外学習 / 英語教育 / 英語学習者 / 英語学習者オートノミー / 大学英語教育 / 学習アドバイスシステム(LAAS) / カスタマイズ型授業外学習プラン |
研究開始時の研究の概要 |
大学英語教育において学習者オートノミー育成が重視されるようになり、自律的に 授業外学習をする大学生が多くなってきた。その一方で、授業外学習時間が増加したにもかかわらず、英語力が低下する学生がいる。これらの学生は、ラーニングプランを作成する際、自己の弱点の把握ができず適切な学習教材や学習方法が分からないことが明らかになっている。そこで本研究は、学習者オートノミー能力を支え、適切かつ効果的な学習方法に導くためのアドバイスWebシステムの開発を進め、『カスタマイズ型』ラーニングプランを起用した授業外学習の効果と検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、大学教育における英語学習者のオートノミーの育成という観点から英語力が向上した学習者と、低下した学習者の特徴を探り高等教育における英語学習者が自律的学習能力及び英語力を向上させるために学習教材や学習方法のアドバイスを自動的に提供するアドバイスWebシステム(Learner Automony Advice System (LAAS)リスニング及びリーディング)を開発し、LAASを用いた『カスタマイズ型』ラーニングプラン作成に資するLAASの効果検証をおこなった。 2023年度前半は、英語学習者を対象にリスニングのPre-test、「週の目標」「毎日の学習時間」「学習教材」「学習方法」を含む授業外学習計画(1ヶ月)、チェックリスト、およびPost-testをおこなった。これらの結果をもとに、英語力が向上した対象者の「弱点」「学習教材」「学習方法」のデータ収集とまとめを行なった。 2023年度後半以降、上記リスニングにおける『カスタマイズ型』ラーニングプランの目標、学習時間、学習方法、使用教材のデータをSPSSとNvivoを用いて量的・質的分析した。具体的には、「学習時間」「学習方法」等に関しては、SPSSを用いて、統計及びコレスポンデンス分析を行った。「使用教材」等に関しては、Nvivoを用いて質的テキスト分析を行った。また、事前・事後テストや客観的指標(TOEICスコア等)の比較分析をし、授業外学習における個別的特性と英語力との関連性を検証し、LAASシステムの英語学習者への影響とシステムの実効性を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りLAASを開発し、システムよりアドバイスされた結果を基に、学習者が設定した目標、学習時間、学習方法、使用教材を含む授業外『カスタマイズ型』ラーニングプランを作成実行したデータをもとに効果検証を行えたため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度はリスニングのみの効果検証をおこなったため、今後はリーディングにおいて『カスタマイズ型』ラーニングプランの目標、学習時間、学習方法、使用教材のデータをSPSSとNvivoを用いて量的・質的分析し、LAASシステムの効果検証を行う。また、事前・事後テストや英語試験(TOEICスコア)の指標を量的分析し、システムの実効性を検証する。
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