研究課題/領域番号 |
21K00677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大木 充 京都大学, 人間・環境学研究科, 名誉教授 (60129947)
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研究分担者 |
ヴィエル エリック 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 助教 (00637308)
杉山 香織 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (00735970)
堀 晋也 獨協大学, 外国語学部, 非常勤講師 (00737546)
ムートン ジスラン 琉球大学, グローバル教育支援機構, 非常勤講師 (20761365)
長野 督 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 名誉教授 (30312408)
西山 教行 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30313498)
柳 光子 愛媛大学, 法文学部, 教授 (60284387)
Graziani Jean 京都大学, 国際高等教育院, 特定講師 (60538437)
倉舘 健一 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 講師(非常勤) (70407138)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 学習環境要因 / オンライン授業 / 遠隔授業 / 対面授業 / 自己決定理論 / 動機づけ / 学習者の心理的欲求充足度 / 学習環境 / 学習者の心理的欲求 / 関係性 |
研究開始時の研究の概要 |
学習環境が変わりつつある。ICT 環境が急速に改善され,実施できる授業形態の選択肢が増えた。それに対応するには,従来,授業者が教室で行っていた授業をそのままオンラインで再現するだけでは不十分である。教室での対面授業で満たされていた学習者の心理的欲求がオンライン授業では十分に満たされない可能性がある。授業者には,どのような学習環境であっても,学習者の心理的欲求充足を考慮した授業を実施して,学習者の動機づけを保持,強化することが求められている。本研究では,どの学習環境要因,特に授業形態が学習者のどの心理的欲求充足度とより深く関係しているかをフランス語学習者を被験者にして解明する。
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研究実績の概要 |
本年度は前年度の前期と後期に実施したWebアンケートの調査結果をもとに,以下の分析を行った。(1)実際に参加した授業による好きな授業形態の比較,(2)好きな授業形態による動機づけの比較,(3)実際に参加した授業形態による動機づけと自律学習能力の比較。(1)に関しては,前期では全体的に対面授業を好む割合が高かった一方で,後期ではその割合が低下しており,特にオンライン授業の参加者においてその傾向が顕著であった。(2)に関しては,前期,後期いずれにおいてもオンライン授業の参加者の動機づけが低い傾向が見られた。なかでも基本的心理欲求のうちの一つ,関係性への欲求の充足において顕著であった。(3)に関しては,動機づけにおいては(2)と同様の傾向が見られたが,自律学習能力においては,前期では対面授業がオンライン授業を上回る傾向が見られた一方で,後期には明確な差が見られなくなった。 その他,2022年8月には研究集会「日本のフランス語教育の争点 2022 第2回」を実施し,堀は「対面授業は動機づけ,自律学習能力にとって有効な授業形態か?」,GRAZIANIはLe cours de francais : une experience de "mobilite sur place " pour les etudiants japonais,MOUTON はAdaptations, attentes et desillusions curriculaires dans les programmes de FLE au sein des universites japonaises : quelles lecons tirer de la periode avril 2020-mars 2022 ?というタイトルでそれぞれ成果を発表した。また,2023年3月には,京都大学で開催された国際研究集会で堀と長野が「オンライン授業、対面授業、好きなのはどちら?」というワークショップを主催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度に実施したアンケート調査は,堀が中心になって分析し,最終年度の2023年度に論文を2本作成する準備がととのった。当初計画をしていたアンケート回答者に対するインタビューは,アンケートを分析した結果,必要がないことが判明したので実施しなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は,論文を2本作成し,学会誌に投稿する。1つは,アンケート項目「どの授業が好きか」と「動機づけ、基本的心理欲求」に関して得られたデータ用いて,なぜ対面が好まれるのかを心理的側面に焦点を当てて分析する。もう一つは,アンケート項目「動機づけ、基本的心理欲求」と「自律学習能力」に関して得られたデータを分析する。 また,公開研修集会と会議を北海道大学で対面で開催し,今回の研究で得られた成果を公表するだけでなく,投稿する論文の最終点検を実施する。
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