研究課題/領域番号 |
21K00681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
久保田 恵佑 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30888293)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ライティング / 言語テスティング / 英語教育 / ルーブリック / 第二言語ライティング / 技能統合 / ライティング評価 / 妥当性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,読むことと書くことを組み合わせる技能統合型ライティングタスクにおいて学習や指導に効果的に活用することができるルーブリックを開発し,その妥当性を検証する。技能統合型ライティング評価には,技能を組み合わせる複雑さに起因して,学習や指導に活用できる情報が得にくいという問題や評価自体が難しいという問題が指摘されており,教室環境での普及に課題がある。そこで本研究では,EBB (Empirically derived, Binary-choice, Boundary-definition) の手法を援用し,技能統合型ライティングの教室内評価を効果的にする評価ツールを開発・提案することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,形成的評価を志向した技能統合型ライティングタスク用ルーブリックの開発・妥当性検証を通して,技能統合型ライティングの教室内評価を効果的にする評価ツールを提案することである。 2年目である本年度は,1年目に検証したルーブリック改善による研究結果を論文として公表すること,改善したルーブリックの妥当性検証,特に,データの量的側面に関する検証(妥当性,信頼性に関する検証)を進める想定であった。まず,1年目の検証結果の公表について, Kubota (2023) として国内学会誌から発行された。ルーブリック内の改善を要する一部の記述子を統合することで,ルーブリックの機能が改善することが多相ラッシュ分析の結果から確認された。 次に,継続的な妥当性検証の進捗について,ルーブリックの信頼性に関する分析を進めた。具体的には,一般化可能性理論を用いて信頼性のシミュレーションを行ない,高い信頼性を得るために要するタスク数と評価者数に関する結果が得られた。今後は,先行研究の結果と本検証の結果をまとめ,論文投稿の準備を進める。また,本検証の結果は,ルーブリック改善や運用方法について示唆を与えるものであり,引き続き考察を行う予定である。 他にも,3年目に予定している評価データの質的側面の検証に関する先行研究を整理した。まとめた評価の形成的側面に関する特徴に基づき,ルーブリックから得られるフィードバックを効果的にする方法論について示唆が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目の研究結果を論文として公表することはでき,ルーブリックの妥当性検証を進めることはできたものの,新型コロナウイルスの影響とその対応の関係で,当初2年目に実施することを想定していた質的データの追加収集を行うことができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
まずは,分析と考察を進めている妥当性検証に関するデータをまとめ,論文として公表することを目指す。加えて,昨年度収集することができなかったルーブリックに関するインタビュー調査やアンケート調査の実施とその収集データの整理,分析を行っていく予定である。 また,引き続き評価の形成的側面をより効果的にする方法論の検討を先行研究や最新の研究動向から検討していく。
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