研究課題/領域番号 |
21K00684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
吉川 龍生 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30613369)
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研究分担者 |
境 一三 獨協大学, 外国語学部, 教授 (80215582)
山下 一夫 慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 教授 (20383383)
縣 由衣子 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師(非常勤) (30847869)
金 景彩 慶應義塾大学, 外国語教育研究センター(日吉), 助教 (50962437)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 外国語教育 / オンライン授業 / LMS / パフォーマンス評価 / CEFR / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、オンライン授業の提供と「アフターコロナ」における授業態勢の変革が予測される時代にあって、「主体的・対話的で深い学び」やパフォーマンス評価といった対面授業の教授法がオンライン授業の中でどう活用できるのかについて、中学校・高等学校などの中等教育における外国語教員および国外の研究者と連携して研究を行い、学習者の学習活動を誘発する場としての性質を持ち、「主体的・対話的で深い学び」とも高い親和性があるLMS(Learning Management System)にも注目しつつ、具体的な教育システムの開発を行うことである。
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外国語教育においてもオンライン授業実施を迫られ、結果的にオンライン授業は身近なものになった。そこで、オンラインの授業形態と、パフォーマンス課題・評価を中心とした教育方法とを組み合わせ、ポストコロナの外国語教育でも最大限活用していくための実践研究を行った。教育方法の上での高大連携・高大接続に留意し、海外での取り組み事例にも目を向けながら実践研究を行い、その成果を書籍『外国語教育を変えるために』(三修社、2022)の形で公刊し、単純にコロナ前に戻るのではなく、より良い教育を目指して進んでいくための理論やアイデアを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の提唱する複言語・複文化主義や自律学習などの重要理念を踏まえてICTを活用した教授法を構築し、海外の先行事例なども積極的に参照しながら理念を実際の授業の中に落とし込んで実践研究を行い、その効果や可能性について実証的に考察できたことは意義が大きい。社会的には、新型コロナウイルス感染症の世界的流行とそこから回復する過程の中で、コロナ禍で脚光を浴びたオンラインを使った教育を、日本の教育現場で実現可能・持続可能なレベルで採用・活用する具体的な方策を考え、書籍の形で広く社会に提言することができた点は、特に大きな意義を有していると言える。
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